三井鉱山メニュー
三井鉱山が運行する鉄道は、鉱山輸送の専用鉄道から地方鉄道に転じた2路線があります。北海道の三井芦別鉱山と九州の三井三池炭鉱です。いずれも旅客輸送のため、旧型国電と関係のある車両を購入し、客車として使用しています。
三井鉱山(→三井芦別鉄道)
三井鉱山(→三井芦別鉄道)
三井芦別鉱山の専用鉄道は、三井鉱山により1940年に芦別〜三井芦別間で開業し、終戦後の1949年に芦別〜頼城間全線が地方鉄道として開業しました。
1960年に三井芦別鉄道として分社され、1972年には旅客営業を休止しました。
その後、1989年には石炭輸送も廃止され、1992年に芦別炭鉱自体が閉山しました。
三井鉱山(→三井三池港務所)
三井鉱山(→三井三池港務所)
三井三池炭鉱の専用鉄道は、三井鉱山により1946年に従業員輸送用の旅客輸送を開始、1964年から1973年の間は地方鉄道として運行されています。その後再び従業員輸送の専用鉄道に戻り、1984年に旅客輸送を廃止しました。
経営主体は、1965年に三井鉱山から三井三池港務所に変わり、1973年の再専用鉄道化に伴い三井石炭鉱業に変わっています。
三池鉄道線の旅客列車
画像:所蔵写真(三池港 1976.3.30)
三池港駅を出発する旅客列車。凸型の電気機関車が2両の客車を牽引します。
写真は地方鉄道ではなく、専用鉄道に戻った時期です。
三池鉄道線の客車(旧型国電と関係ない方の車両)
画像:所蔵写真(三池港 1976.3.30)
1948年東芝製の客車コハ100形。飛び番で3両あり、ホハ200形と組んで使用されていました。床下にトラス棒が見えることから、木造車を改造した車両であることは明白です。
目次
三井鉱山
車両一覧
表6-91 三井鉱山 譲受車概要
| カテゴリ | 譲受前形式 | 竣工年 | 竣工時 系列・形式 |
改造・改番 | 改造・改番 |
|---|---|---|---|---|---|
| 3.戦災復旧 | モハ31形 | 1948年 | モハ3600形 | ナハニ1形 | - |
| 8.機器流用 | (新造車) | 1950年 | ホハ200形 | − | − |
生い立ち
三井芦別鉄道
- 1940(昭和15)年 芦別と三井芦別を結ぶ三井鉱山芦別専用鉄道が開通
- 1949(昭和24)年 地方鉄道となり三井鉱山芦別鉄道となる
- 1960(昭和35)年 三井芦別鉄道として分社
- 1972(昭和47)年 旅客輸送終了
- 1989(平成1)年 石炭輸送廃止。路線は廃線となる
- 1992(平成4)年 芦別鉱山が閉山
- 2009(平成21)年 旧三井芦別鉄道炭山川橋梁が国の登録有形文化財に指定
- 2019(令和1)年 同橋梁が日本遺産に認定
三井三池炭鉱
- 1878(明治11)年 官営時代の三池炭鉱の大浦坑から石炭を搬出するため馬車鉄道を敷設
- 1889(明治22)年 政府から三井組に三井炭鉱の経営権を譲渡。三井炭鉱社設立
- 1891(明治24)年 三池炭鉱専用鉄道が汽車鉄道として開通
- 1908(明治41)年 三池港が開港
- 1912(明治45)年 万田坑〜三池港間が電化
- 1923(大正12)年 全線の電化が完了
- 1946(昭和21)年 三井炭鉱専用鉄道で従業員輸送開始
- 1964(昭和39)年 地方鉄道となり、一般旅客輸送開始
- 1965(昭和40)年 鉄道の経営が三井鉱山から三井三池港務所に変更
- 1973(昭和48)年 一般旅客輸送終了、再び専用鉄道になり、経営を三井石炭鉱業に変更
- 1984(昭和59)年 従業員輸送の終了により旅客輸送廃止
- 1997(平成9)年 三井炭鉱閉山。石炭輸送が廃止となるが、宮浦〜旭町間が三井化学専用鉄道となる(Webサイト「大牟田の近代化産業遺産」による)
- 2015(平成27)年 三池炭鉱専用鉄道敷跡が「明治日本の産業革命遺産」としてユネスコの世界文化遺産に登録
主な参考文献
- P1905-3 鉄道ピクトリアルNo.959(2019)「三井鉱山ホハ200形」
- 大牟田の近代化産業遺産
- 文化庁「文化遺産オンライン」
- 空知総合振興局
- 芦別観光総合ガイド