富士山麓電気鉄道(機器流用車)

富士急行では国鉄からの譲受車は多く存在しますが、国鉄の車歴と関係なく国鉄機器を搭載する車両は1両のみです。

富士山麓電気鉄道 モハ500形(509号)
富士山麓電気鉄道

画像:久保敏(上大月〜田野倉 1955.8.25)(P6101-1)

モハ500形は富士山麓電気鉄道のオリジナル車で、501〜508は戦前製ですが、この509のみ戦後の1953年に日車支店で新造された車両です。この時期日車支店で車体更新を受けていた他のモハ500形と同じスタイルの車体を有します。
TR22(DT11)型台車、MT7型主電動機を装備します。(注1)
写真は、3両編成の電車の後部に2両の客車を連結していますが、電気機関車をもたないため、国鉄から乗り入れの客車を電車で牽引していました。

富士急行 モハ3600形(3603号)
富士急行

画像:所蔵写真(河口湖 1975.6.1)

1964年に更新を受けモハ3600形になりました。ロングシートのままです。
3600系は、富士急行が社名変更とともに観光鉄道への転換を目指して、在来車を更新改造して生まれた系列で、1961(昭和36)年に第一グループが誕生したことからこの形式となりました。新造車である3100系に合わせたブルー系のツートンカラーや、2扉クロスシート(後にロングシート車も追加)が特徴です。

表6-54-8 富士急行(機器流用車)詳細
表6-54-8
主な参考文献
  • P6101-1 益井茂夫(1961)「富士急行」(鉄道ピクトリアルNo.114)
  • C6841 井上幹治ほか(1968)「富士急行」(鉄道ピクトリアルNo.207〜209)
  • Y7501 「世界の鉄道'76」朝日新聞社
(注1)
文献P6101-1(1961年)の諸元表では、台車は他のモハ500形と同じD-16型となっている。
文献C6841(1968年)と文献Y7501(1975年)では、TR22型台車となっている。
1961〜68年の間に履き替えたか、P6101-1が誤記であるかは不明。
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“ゲタ電”の頃