上信電気鉄道(機器流用車)
上信電気鉄道では、鋼体化の車体更新の際に、国電用の主電動機、台車を活用した車両が数多く存在します。
上信スタイルの鋼体化は、初期には三和車輌が主体でしたが、東洋工業を経て、西武所沢工場に変わっています。
デハ10形
上信電鉄 デハ10形(10号)
画像:所蔵写真(高崎駅 1964.8.30)
元東武鉄道の木造車デハ1形を、1952年に三和車輌で鋼体化し、1962年に西武所沢工場で19m級車体に延長工事を行ったもの。延長工事に合わせて、木造国電のものと思われるTR14(DT10)型台車、MT4型主電動機に交換されました。
デハ20形
上信電鉄 デハ20形(21号)
画像:所蔵写真(高崎駅 1962.12.15)
大正末期の自社発注木造車デハニ1号を1958年に三和車輌で鋼体化改造したもので、国鉄形のTR14型台車とMT4型主電動機を搭載しています。
上信電鉄 デハ20形(22号)
画像:(文献Y6501より)
大正末期の自社発注木造車デハ4号を1960年に西武所沢工場で鋼体化改造したもので、全体のスタイルは従来の上信スタイルと変わらないものの、ノーシル・ノーヘッダーとなりました。
国鉄形のTR14型台車とMT4型主電動機を搭載しています。
上信電鉄 デハ20形(23号)
画像:所蔵写真(高崎駅 1966.5.15)
大正末期の自社発注木造車デハ5号を1960年に東洋工業で鋼体化改造したもので、22号と同じノーシル・ノーヘッダーの上信スタイルです。
国鉄形のTR14型台車とMT4型主電動機を搭載しています。
写真は、1966年頃からの朱色単色に塗り替えられた時期。
デハニ30形
上信電気鉄道 デハニ30形(30号)
画像:所蔵写真(下仁田駅 1960.10.30)
画像:所蔵写真(高崎駅 1959.10.10)
大正末期の自社発注木造車サハ3号を1953年に三和車輌で鋼体化改造したもので、非パンタグラフ側に荷物室があります。
国鉄形のTR14型台車とMT4型主電動機を搭載しています。
上信電鉄 デハニ30形(31号)
画像:所蔵写真(高崎駅 1962.12.15)
大正末期の自社発注木造車デハニ2号を1958年に東洋工業で鋼体化した16m級の合造車。パンタグラフ側に荷物室があり、荷物室側の妻面は非貫通です。
国鉄形のTR14型台車とMT4型主電動機を搭載しています。
クハ20形
上信電鉄 クハ20形(20号)
画像:所蔵写真(高崎駅 1966.5.17)
大正末期の自社発注木造車サハ2号を1956年に三和車輌で鋼体化改造したもの。助士席側前面窓が2段窓なので、右運転台なのが分かります。
国鉄形のTR14型台車を履いています。
上信電鉄 クハ20形(20号)
画像:所蔵写真(高崎駅 1976.7.31)
紫色のラインが入る1970年代カラーに塗り替え後。
表6-48-8 上信電鉄(機器流用車)詳細
主な参考文献
- P6305-2 柴田重利(1963)「上信電気鉄道」(鉄道ピクトリアルNo.145)
- Y7501 朝日新聞社(1975)「世界の鉄道'76」