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山陽716

画像:所蔵写真(1976.1.6)

山陽電気鉄道(兵庫県)は、神戸と姫路を結ぶ都市間私鉄で、阪神、阪急に乗り入れて大阪にも顔を出します。
兵庫〜明石間を運行していた兵庫電気軌道と明石〜姫路間を運行していた神戸姫路電鉄を、1927年に宇治川電気が合併し、1933年に山陽電気鉄道が設立されてこれを引き継ぎました。しかし、旧兵庫電気軌道の区間は600Vの軌道線で、車両も小型で車体長15m、車体幅2.4mでした。
終戦後の車両不足に対応するため、運輸省モハ63形の割当を受けますが、そのために昇圧や車両限界の拡大など、大手術を行いました。結果的にそれが都市間高速鉄道への脱皮のきっかけになりました。

山陽電気鉄道
山陽電気鉄道

大形のモハ63形を走らせるため、まずは鉄道線である旧神戸姫路電鉄の区間から改良が始まり、1947年に5月に姫路−網干間、7月に飾磨−八家間、10月に八家−大塩間、と東に向かって運転区間が延長され、1948年3月に明石−大塩間の完成により、姫路−明石間でモハ63形の運転が開始されました。
明石以東の旧兵庫電気軌道区間は、1948年10月に1500V昇圧と改良が行われ、同年12月からモハ63形は兵庫−姫路間と網干線の全線で運行されるようになりました。兵庫−西代間は路面区間のままでの運行でした。(文献P1905-8)

併用軌道を行くステンレスカー
山陽電気鉄道

画像:所蔵写真(1962〜1964)

神戸側には併用軌道が残り、大型車両が走る風景が見られました。
山陽電鉄では1962年に日本初のオールアルミカーを導入します。写真は同時に導入されたステンレスカー。いずれも高性能車2000系の増備車。

1960年代の山陽電鉄
山陽電気鉄道

画像:所蔵写真(須磨駅 1962〜1964)

モハ63形割当車の700形の機器流用で生まれた特急用転換クロスシートの2700系と、戦前型の15m級の流線形電車200形が並びます。
1960年代中に戦前の小型車が一掃され、車両の大型化が進みます。

目次

山陽電気鉄道

車両一覧

表6-22 山陽電気鉄道 譲受車概要
カテゴリ 譲受前形式 竣工年 竣工時
系列・形式
改造・改番 改造・改番
2.モハ63形 モハ63形 1947年 63800形→700形 2700形 2300系

生い立ち

  • 1907(明治40)年 兵庫電気軌道設立
  • 1910(明治43)年 兵庫−須磨間開業
  • 1912(明治45)年 須磨−一の谷間開業
  • 1913(大正2)年 一の谷−塩屋間開業
  • 1917(大正6)年 塩屋−明石間開業
  • 1919(大正8)年 明姫電気鉄道設立
  • 1921(大正10)年 明姫電気鉄道が神戸姫路電鉄と改称
  •          明石−姫路間開業
  • 1927(昭和2)年 兵庫電気軌道、神戸姫路電鉄が宇治川電気に合併、同社電鉄部
  • 1933(昭和8)年 電鉄部を分離し、山陽電気鉄道設立
  • 1941(昭和16)年 飾磨−網干間開業
主な参考文献
  • P7611-2 亀井一男(1976)「山陽電気鉄道」(鉄道ピクトリアルNo.327)
  • B8301 慶應義塾大学鉄道研究会(1984)「私鉄電車のアルバム(4C)」P398-399、P516
  • P1905-8 堀田和弘(2019)「山陽電気鉄道63800(700)形」(鉄道ピクトリアルNo.959)
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“ゲタ電”の頃