(鶴見臨港鉄道)モハ140・モハ310・サハ360形

鶴見臨港鉄道の車両の中で、木造国電を出自とする車両が12両あります。
大きく3グループに分かれ、モハ140形は芝浦製作所の専用線の継承とともに車両2両を引き継いだもの。モハ310形は木造国電モハ1形で、その中の2両は南武鉄道経由で譲受したもの。サハ360形は木造国電サハ19形を譲受した付随車です。

モハ200形→モハ140形
(買収前)鶴見臨港鉄道 モハ200形(201号)
モハ201

画像:所蔵写真(浅野駅)

芝浦製作所の専用線継承とともに1932年に譲受した車両で、国鉄から目黒蒲田電鉄に譲渡されたものを、芝浦製作所が譲受し、鶴見臨港に移籍したという経過です。1940年にモハ141号に改番されます。

(譲渡後)日立電鉄 モハ101形(101号)
日立電鉄

画像:所蔵写真(大甕駅)

同じく芝浦製作所より譲受したモハ202号(→モハ142号)が、国鉄買収後に日立電鉄に再譲渡された後の写真です。
元々は初期ボギー国電のデナ6141号で、日立電鉄での廃車後に国鉄が引き取って復元し、現在鉄道博物館に保存されている車両です。

モハ300形・モハ400形→モハ310形
(譲受前)南武鉄道 モハ401形(402号)
南武鉄道

撮影:荻原二郎様(稲田堤駅 1939.11.11

モハ310形は元木造国電モハ1形で、1935〜1939年の間に譲受しています。
このうちモハ401・402号は1934年に南武鉄道モハ401形となったものを翌1935年に鶴見臨港鉄道が譲受しています。
いずれにせよ、国鉄買収により再び国鉄籍に戻り、元々の国鉄モハ1形とともに、地方に転出したり、私鉄に再譲渡されたりしています。

(譲渡後)東急車輌 モニ101
モニ101

画像:所蔵写真(東急車輌 1957.1.28)

1935年に木造国電モハ1形2両を譲受し、モハ301形としましたが、その後同型車のモハ401形が追加され、1940年にモハ310形に整理されました。
写真は1950年に廃車された後、東急横浜製作所(→東急車輌製造)に譲渡され、入換車となっている姿。

表5-15-6 鶴見臨港鉄道木造車詳細
鶴見臨港鉄道

主な参考文献
  • P8612-1 和久田康雄(1986)「鶴見臨港鉄道時代の車両」(鉄道ピクトリアルNo.472)
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“ゲタ電”の頃