(富山地方鉄道)ボ1形、セミボ1形、ハ1形

富山地鉄からの買収電車は6両で、いずれも12〜14m級の小型車です。うち2両は単車の付随車でした。
1953年の称号改正まで残った車両はなく、早くに廃車となりました。

ボ1形
(譲渡後)富山地方鉄道 ボ1形(1号)
富山地鉄

画像:所蔵写真

開業時に2両が新造された12m級木造車で、大阪鉄工所製。丸みのある前面に上部アーチのある5枚窓が並び、側面も窓2つ分のアーチ状の飾りが並ぶ優雅なスタイルは、関西の私鉄を連想します。
ボという記号はボギー車を表します。
小型車ゆえ1948年には廃車となりましたが、買収前の所属会社である富山地鉄に引き取られ、形式も外観もほぼそのまま使用されています。

セミボ20形
セミボ20形(20号)
セミボ20

画像:城川原電車区(文献Y6201 P.79)

1927年の増備車は14m級の半鋼製車になりました。ボ1形と同じ大阪鉄工所製で、前面窓は四角くなりましたが、側面のアーチなどは同じ意匠を引き継いでいます。
1953年の称号改正でクハ5400形が用意されていましたが、改称される前に廃車となりました。
セミボという記号はセミスチールのボギー車を表します。

セミボ20形(21号)
セミボ21

撮影:寺田貞夫様(城川原電車区 1950.8.26)

1年遅れて1928年の増備車で、日本車輌本店製。アーチ状の意匠はなくなり、ドア配置も変わりました。後位(写真では手前側)の客室は荷物室兼用のようです。

表5-14-1 富山地方鉄道買収電車詳細
表5-14-1

主な参考文献
  • B0201 佐竹保雄ほか(2002)「私鉄買収国電」ネコ・パブリッシング
  • M1901 長谷川明(2019)「私鉄買収国電」(RM LIBRARY 238)
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“ゲタ電”の頃