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富岩鉄道

富山地方鉄道富岩線は、富山から港町の岩瀬浜を結ぶ8kmの鉄道で、1924(大正13)年に富岩鉄道(ふがんてつどう)が開通させました。1941年に地元大手であった富山電気鉄道に買収され、1943年に富山地方鉄道と改称したものの、同年6月に港湾鉄道という理由で富岩線のみ国有化されました。

富山港線(1982年)
富山港線

撮影:岩瀬浜−東岩瀬(1982.3.29)

車両は12〜13m級の小型車で、終戦後早くに廃車され、木造国電や伊那電、鶴見臨港など買収国電が転入、しばらくの間は買収国電同士による車両代替が続きました。距離が短いことや、北陸で唯一の直流電化路線ということもあり、車両代替の優先順位は低く、1985年まで旧性能電車の72系が使用されていました。
国鉄の分割民営化によりJR西日本に引き継がれますが、2006年に路線廃止となり、富山ライトレールによるLRTの運行が始まり、2020年にはそれが富山地方鉄道に引き継がれたことから、国有化前の企業の経営に戻るという稀有な例となりました。

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富山地方鉄道

車両一覧

表5-14 富山地方鉄道買収電車概略
製造時形式 製造初年 買収時形式 1953年形式
ボ1 1924年 ボ1
セミボ20 1927年 セミボ20 (クハ5400)
ハ3 1928年 ハ3
備考 ( )は計画番号で実施前に廃車

遺構

現在の富山港線
富山ライトレール
富山ライトレール

撮影:富山駅(2025.4.19)

富山港線は、2006(平成18)年に富山ライトレール(株)により軌道線(路面電車)に生まれ変わりました。2020(令和2)年に富山地方鉄道に吸収合併されました。これにより、国有化前の会社に約80年ぶりに復帰したことになります。

生い立ち

  • 1923(大正12)年 富岩鉄道設立
  • 1924(大正13)年 富山口−岩瀬港(後の岩瀬浜)間開業(600V電化)
  • 1927(昭和2)年 富山−富山口間開業(貨物営業)
  • 1928(昭和3)年 富山−富山口間旅客営業開始
  • 1941(昭和16)年 富山電気鉄道が富岩鉄道を合併
  • 1943(昭和18)年 富山電気鉄道が富山地方鉄道と改称
              富岩線が国有化
主な参考文献
  • C5319 小林宇一郎(1953)「富山港線 −買収国電を探る(7)」(鉄道ピクトリアル No.26)
  • B0201 佐竹保雄ほか(2002)「私鉄買収国電」ネコ・パブリッシング
  • M1901 長谷川明(2019)「私鉄買収国電」(RM LIBRARY 238)
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“ゲタ電”の頃