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信濃鉄道

信濃鉄道は、長野県にあった私鉄で、篠ノ井線松本から北上し、信濃大町を終点とする約35kmの鉄道でした。中央本線と北陸本線を結ぶ重要路線という位置づけで、1937(昭和12)年6月に国有化され、大糸南線となりました。大糸線の名称は、国鉄が信濃大町〜糸魚川間に建設を始めた路線名称です。当初は、国鉄が建設した信濃大町〜中土間と合わせて、松本〜中土間は大糸南線と呼ばれました。
なお、姉妹会社として安曇追分から池田町に至る池田鉄道がありましたが、1937年に電気動力を廃止、国有化されずに1938年に廃止されています。

信濃鉄道国有引継調印式
信濃鉄道

画像:信濃鉄道建碑記念絵葉書(1937)

1937年6月1日に信濃鉄道が国有化されるに当って開催された引継調印式の光景。鉄道省と信濃鉄道の旗を背に、厳かに行われています。
左写真はその祝賀会。
信濃鉄道建碑記念
信濃鉄道

画像:信濃鉄道建碑記念絵葉書(1937)

1937年11月15日に信濃大町駅前に信濃鉄道の記念碑が建てられたのを記念して発行された絵葉書。
電化による電車運転開始は1926(大正15)年のことで、車両はそれに合わせて新造された17m級の木造車です。
右写真は梓川鉄橋を渡る2両編成の電車で、国有化に伴いモハ20形などの国鉄形式を与えられています。

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信濃鉄道

車両一覧

表5-11 信濃鉄道買収電車概略
製造時
形式
製造初年 買収時
形式
1953年
形式
改造・改番
デハ1 1925年 モハ20 モハ1100
デハユニ1 1925年 モハユニ21 モハユニ3100 (クハユニ7100)
ホハ1 1926年 クハ29 クハ5100 (クエ9120)
備考 本表は形式の一覧表であり、改称・改番の推移は網羅していません。
( )は一部の車両

遺構

信濃鉄道記念碑
信濃鉄道記念碑

撮影:大町市(2026.5.16)

信濃鉄道が国有化された際に、地元で設立した信濃鉄道の名を後世に残すため、信濃大町駅に建てられた記念碑が今も残されています。
上の方をツタが覆っていて全文を読むことはできませんが、鉄道大臣の選で、文部省嘱託の書によるものと書かれています。

生い立ち

  • 1912(明治45)年 信濃鉄道設立
  • 1915(大正4)年 北松本−豊科間から始め、信濃大町(仮駅)まで開通(蒸気動力)
  • 1916(大正5)年 信濃大町まで開通、松本−北松本間開通
  • 1926(大正15)年 松本−信濃大町間全線電化(1500V)
              池田鉄道(安曇追分−池田町)開通
  • 1937(昭和12)年 池田鉄道が電車運転中止、車両を信濃鉄道に譲渡
              信濃鉄道全線が国有化
主な参考文献
  • C5313 小林宇一郎(1953)「大糸南線 −買収国電を探る(1)」
  • B9701 沢柳健一(1997)「旧型国電車両台帳」
  • B0201 佐竹保雄ほか(2002)「私鉄買収国電」ネコ・パブリッシング
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“ゲタ電”の頃