モハ20形・モハユニ21形・クハ29形
信濃鉄道から引き継がれた買収国電は、開業当初に用意された日本車輌製の木造車で、二重屋根の統一した外観を持つ車両群です。
買収と同時に木造車の割当番号である20番台の形式を与えられました。
モハ20形
モハ20001
画像:所蔵写真(北松本電車区 1949.6.9)
国鉄買収時に電動車だった5両がモハ20形に改称されますが、池田鉄道からの編入車があるため、番号と製造年は合致しません。
写真はトップナンバーではありますが、初代の信濃鉄道デハ1号は1935年に焼失して廃車となっており(文献B0201による)、この車両は池田鉄道デハ2号が信濃鉄道に移籍した際に空番となっていたデハ1号となったもの。
モハユニ21形
モハユニ21001
画像:所蔵写真(信濃大町駅)
モハユニ21は、1925年の電化時に新造されたデハユニ1形を改称したもの。
1925年製は、前面窓が3枚とも同じ高さで、裾にアンチクライマーが付くのが特徴です。
クハ29形
クハ29001
画像:所蔵写真
クハ29は制御車のホハ1形を改称したもの。戦後にモハ20を電装解除した013が加わります。
写真の001号は1926年の増備車なので前面中央の窓が大きく、アンチクライマーがありません。
表5-11-1 信濃鉄道買収電車詳細
信濃鉄道時代の車番には諸説ありますが、本表は文献P0111-2,B0201をもとに作成
主な参考文献
- B9701 沢柳健一(1997)「旧型国電車両台帳」
- P0111-2 小林宇一郎(2001)「信濃鉄道の電車」(鉄道ピクトリアルNo.709)
- B0201 佐竹保雄ほか(2002)「私鉄買収国電」ネコ・パブリッシング