モハ90形・モハ91形・モハニ92形
1936年に国有化された広浜鉄道に所属していた車両です。12〜13m級の小型車で、当初はポール集電でした。当初のカラーは緑色だったそうです(文献C5320)。
買収と同時に国鉄形式が与えられますが、標準型鋼製車の増加を見越して数字を飛ばし、90番台形式となりました。
モハ90形
モハ90003
画像:所蔵写真(鷹取工場 1937)
広島電気時代の1928年に日本車輌で新造された12m車で、当初の番号は1〜5号。1931年の広浜鉄道成立に伴い、1〜3、5、8号に改番されました。
買収によりモハ90形(001〜005号)という国鉄鋼製車の形式が与えられました。
1945年8月の広島原爆により、002・004が廃車となり、001・003・005の3両が残りました。1953年の称号改正では、モハ1000形が用意されていましたが、3両とも改称前に廃車となってしまいました。
モハ91形
モハ91002
画像:所蔵写真(吹田工場 1937)
モハ91002
画像:所蔵写真(安芸山本駅 1941.4.11)
1931年に広浜鉄道成立に伴い増備された13m車で、前面に貫通扉がついたのが特徴。当初は6・7号。
買収に伴いモハ90形とは別形式のモハ91形となったものの、1945年の広島原爆で2両とも被災して廃車となりました。
モハニ92形
モハニ92002
画像:所蔵写真(安芸山本駅 1941.4.11)
広島電気時代の1928年に新造された荷物合造車で、当初は101・102号。
買収に伴いモハニ92形となりましたが、1941〜42年に改造によりモハ90形に編入、006・007号となったものの、1945年の広島原爆で2両とも被災して廃車となりました。
表5-10-1 広浜鉄道買収電車詳細
主な参考文献
- C5320 越智昭(1953)「可部線 −買収国電を探る(8)」(鉄道ピクトリアルNo.28)
- B5901 新出茂雄ほか(1959)「国鉄電車発達史」電気車研究会
- B6802 沢柳健一ほか(1968)「国鉄電車のあゆみ −30系から80系まで−」
- B9701 沢柳健一(1997)「旧型国電車両台帳」