(南海鉄道)クタ7000形→クハ6250形→クハ25形100番代

クタ7000形は、モタ3000形と対になる制御車で、やはりノーシル・ノーヘッダー、R付き窓の優雅なスタイルです。
1941年製の7001・7002号は張上げ屋根で片運転台、1942〜43年製の7003号以降は雨樋が付き、片運転台ながらモタと同じ両運転台型の鋼体となっています。

クハ6250形
クハ6250形(6262号)
クハ6262

撮影:上原庸行様(美章園駅 1958.3.21)

更新修繕Ⅰが他の形式より遅く、1954年に施工されたため、グローブ型ベンチレーター化され、運行灯が新設されました。もっとも、この時点では2桁表示でした。

クハ25100〜
クハ25100
クハ25100

撮影:上原庸行様(美章園駅 1966.3.5)

張上げ屋根だったクハ6250・6251号は、更新修繕Ⅰで上部に雨樋が付きますが、1958〜59年の更新修繕Ⅱで普通屋根化されグローブ型ベンチレーター化、運行灯も3桁になりました。
この2両は片運転台設計のため、後位の側面に同じ大きさの窓が2つ並んでいます。

クハ25102
クハ25102

撮影:上原庸行様(美章園駅 1966.2.19)

尾灯が埋め込み式に改造されています。

クハ25103
クハ25103

撮影:上原庸行様(美章園駅 1966.2.6)

1942年製のクタ7003号以降は、両運転台の鋼体で片運転台というスタイルで、更新修繕Ⅰの際に後部の運転室仕切りを撤去して客室化しています。同時にグローブ型ベンチレーター化などの標準化も施工されました。
その後、1960年に運行灯の3桁化や尾灯の埋め込み式化などが行われています。

クハ25104
クハ25104

画像:所蔵写真(鳳駅)

運転台前面窓がHゴム支持に改造されています。

クハ25112
クハ25112

撮影:上原庸行様(鳳電車区 1961.7.25)

スチール製の客用扉のまま残ります。

クハ25115
クハ25115

撮影:上原庸行様(美章園駅 1966.2.12)

電装されずに残ったモタ3000形3両は1953年の称号改正で正式にクハとなりクハ6340形が与えられます。しかし実質的には旧クタ7000形と同じものということで、1959年の称号改正では、続番のクハ25113〜115となりました。

表5-22-7 クハ6250形詳細
阪和電気鉄道

主な参考文献
  • C5321 吉田明雄(1953)「阪和線 −買収国電を探る(9)」(鉄道ピクトリアル No.29)
  • B0201 佐竹保雄ほか(2002)「私鉄買収国電」ネコ・パブリッシング
  • M1901 長谷川明(2019)「私鉄買収国電」(RM LIBRARY 238)
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“ゲタ電”の頃