(南海鉄道)クタ750形→クハ6230形→クハ25形000番代
1935年に1両のみ製造された制御車がクタ750形で、モタ300形と対になる制御車で、荷物室がないためクテ700形とは別形式となりました。
国鉄買収後に火災事故車のモタ307号を復旧する際に、制御車化によりクハ752号が与えられ、1両が増加する結果となりました。
クハ6230形
クハ6230
画像:所蔵写真(鳳電車区 1955.6.5)
1950年に更新修繕Ⅰを受けたものの、ほぼ原形をとどめています。
1953年の称号改正では、数字の順に付番され、クハ6230形となりました。
クハ25004〜
クハ25004
画像:所蔵写真(美章園駅 1966.1.8)
1958年の更新修繕Ⅱで、運転室の拡張、グローブ型ベンチレーター化などが施工されました。
1959年の称号改正でクハ25形となりますが、番代は旧クテ700形のクハ6220形の追番が与えられました。
クハ25005
撮影:上原庸行様(鶴ヶ丘駅 1966.1.22)
画像:所蔵写真(長居駅 1966.1.3)
阪和時代に火災事故で休車となっていたモタ307は、国鉄買収後の1949年に廃車となりましたが、1952年に元伊那電気鉄道サハフ311号の名義を使って復旧され、クハ752号となりました。
1両のみだったクタ750形に仲間が増えたことになります。記号は国鉄流のクハに変わっています(文献B9701)。またオリジナルのクタ751(→クハ25004)とは、連結面側が丸妻である点が異なります。
写真は、カナリア色に試験塗装された姿。
表5-22-5 クハ6230形詳細
主な参考文献
- C5321 吉田明雄(1953)「阪和線 −買収国電を探る(9)」(鉄道ピクトリアル No.29)
- B0201 佐竹保雄ほか(2002)「私鉄買収国電」ネコ・パブリッシング
- M1901 長谷川明(2019)「私鉄買収国電」(RM LIBRARY 238)