(宇部鉄道)クハ11形→クハ5300形
制御車は製造時期に関わらずクハ11形となっており、電化翌年の2両は昭和初期の半鋼製車、買収直前の1両はノーシル・ノーヘッダーの3扉車となっています。3両とも1953年の称号改正でクハ5300形となりました。
初期車
(譲渡後)日立電鉄 クハ5300形(5300号)
画像:所蔵写真(大甕駅)
電化翌年の1928年に新造された2両の制御車は、前年のモハ21形より若干丸みのあるスタイルで、3扉車になりました。
写真は日立電鉄へ譲渡後の写真で、国鉄時代に増設された乗務員扉がウィンドヘッダーレベルの高さなので、5300号と分かります。
後期車
クハ5300形(5302号)
画像:所蔵写真(大井工場 1958.9.28)
画像:所蔵写真(大井工場 1958.9.28)
買収直前の増備車で、電動車と異なり形式は初期車と同じクハ11形でした。そのため、1953年称号改正での国鉄形式も同じクハ5300形の続き番号となっています。
ノーシル・ノーヘッダーのスマートなスタイルですが、窓配置が不規則なのはモハ1310形と同じです。
福塩線に転属後、救援車に改造するために大井工場に来ている姿だと思われます。
表5-13-2 クハ5300形詳細
主な参考文献
- B0201 佐竹保雄ほか(2002)「私鉄買収国電」ネコ・パブリッシング
- M1901 長谷川明(2019)「私鉄買収国電」(RM LIBRARY 238)