(宮城電気鉄道)モハ801形→モハ2320形
1937年から日本車輌で新造された16m級2扉のモハ801形は、窓の大きいスマートなスタイルで、買収国電の中では垢抜けた車両の一つです。日本鉄道自動車での増備車も加えて11両のグループとなっており、最終4両は国鉄買収後に納車されています。
モハ2320形→クモハ2320形
モハ2320形(2320号)
画像:所蔵写真(陸前原ノ町駅 1958.5.4)
モハ801形は1953年の称号改正で国鉄形式のモハ2320形が与えられました。
1954年の更新修繕Ⅰで、運転室の拡張、前面非貫通化、グローブ型ベンチレーター化などが行われています。尾灯も埋め込み式になっています。
クモハ2320形(2320号)
撮影:上原庸行様(陸前原ノ町駅 1962.3.6)
撮影:上原庸行様(陸前原ノ町駅 1962.3.6)
1959年の称号改正で、クモハ2320形となりました。
上の写真と同じ車両で、運転室の拡張が行われたため、乗務員扉次位の窓が狭くなっています。この改造はこの1両のみです。
仙石線の気動車カラーへの塗り替え後。
モハ2320形(2322号)
画像:所蔵写真(陸前原ノ町駅 1958.5.4)
1941年の増備車モハ803号です。
クモハ2320形(2330号)
画像:所蔵写真(仙台電車区 1961.1.19)
撮影:上原庸行様(陸前原ノ町駅 1962.3.6)
宮城電鉄時代に発注したものの国鉄になってから納車になったモハ810形で、客用扉が900mmから1000mmに拡大されています。
クモハ2340形
クモハ2340形(2340号)
画像:所蔵写真(陸前原ノ町駅 1960.8.27)
撮影:上原庸行様(陸前原ノ町駅 1962.3.6)
元モハ810形のうち2両(810・811号)は両運転台スタイルながら片運転台で新造されており、1953年の称号改正でモハ2320形になったものの、1959年の称号改正では、新形式のクモハ2340形に区別されました。
ただし、後位側にも乗務員扉が残されており、外観的にはあまり変わりません。
クモハ2340形(2340号)
撮影:上原庸行様(陸前原ノ町駅 1962.3.6)
撮影:上原庸行様(陸前原ノ町駅 1962.3.6)
クハ6340形
クハ6340形(6340号)
画像:所蔵写真(仙台電車区 1958.5.4)
画像:所蔵写真(仙台電車区 1958.5.4)
1957年にモハ2324号を電装解除により制御車化した車両は、クハ6340形となりました。
なお、制御車化後も両運転台です。
クハ6340形(6342号)
画像:所蔵写真(仙台電車区 1958.5.4)
クハ6340形は3両ありますが、ラストナンバーの6342号は元モハ810形で、客用扉が広幅です。
表5-23-3 モハ2320形詳細
主な参考文献
- C5317 瀬古龍雄(1953)「仙石線 −買収国電を探る(5)」(鉄道ピクトリアル No.24)
- B0201 佐竹保雄ほか(2002)「私鉄買収国電」ネコ・パブリッシング
- M1901 長谷川明(2019)「私鉄買収国電」(RM LIBRARY 238)