(南海鉄道)モヨ100形→モハ2200形→クモハ20形050番代

阪和電鉄が天王寺と和歌山との間を45分で結ぶ看板電車「超特急」に使用する2扉クロスシート車がモヨ100形で、7両が川崎車輌で製造されました。
記号モヨのヨは、横座席(=クロスシート)を表します。進行方向に向かって横向きということだと思いますが、現在一般的に言われる「横向き座席」とはニュアンスが違うので、多少の違和感があります。

(買収前)阪和電鉄 モヨ100形(106号)
阪和電鉄

撮影:田中差市様(鳳駅 1935.11.21)

全鋼製2扉の阪和電鉄時代のモヨ100です。
なお、この後1939年にはロングシート化されます。

モハ2200形
モハ2200形(2202号)
モハ2202

画像:所蔵写真(鳳駅 1958.3.21)

国鉄買収後の1953年称号改正でモハ2200形となりました。
1950年の更新修繕Ⅰで片運転台化され、1957年の更新修繕Ⅱで3扉化、運転室拡張、グローブ型ベンチレーター化など国電並の標準化が施されました。

クモハ20050〜
クモハ20051
クモハ20051

画像:所蔵写真(美章園駅 1966.3.5)

元々大型の全鋼製車であり、性能的にも国電に引けを取らなかった阪和形は、更新修繕Ⅱによって国電の標準装備を備える車両となり、1959年の称号改正では、2桁形式のクモハ20形が与えられました。
阪和形の電動車はすべてクモハ20形にまとめられたため、旧形式は番代で区別することになり、元モヨ100形は50番代となりました。

表5-22-1 モハ2200形詳細
阪和電気鉄道

主な参考文献
  • C5321 吉田明雄(1953)「阪和線 −買収国電を探る(9)」(鉄道ピクトリアル No.29)
  • B0201 佐竹保雄ほか(2002)「私鉄買収国電」ネコ・パブリッシング
  • M1901 長谷川明(2019)「私鉄買収国電」(RM LIBRARY 238)
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“ゲタ電”の頃