新潟・北陸地区の路線

富山港線 (1943-1985)

富山港線は、北陸本線の富山と日本海岸の岩瀬浜を結ぶ営業キロ8kmの短い路線で、富岩鉄道が全線電化で建設し、戦時統合により富山地方鉄道の所有となっていたものを1943(昭和18)年6月に国有化し、富山港線としたものです。周辺に直流電化路線はなく、運行距離も短いため、1960年代中頃まで各地から集められた社形国電で運行され、その後17m国電を経て72系が配置されますが、これも編成物の旧型国電としては最も遅い1985(昭和60)年まで活躍しました。
なお、富山港線は国鉄の分割民営化によりJR西日本に移管されたものの、2006(平成18)年に廃止され、富山ライトレールによるLRTの路線に生まれ変わりました。同路線は2020(令和2)年に富山地方鉄道の運営に変わり、戦時買収前の所有者に戻るという珍しい事象となりました。
路線
1943(昭和18)年 国有化
大糸線

開業時から電化されていたため、国有化後もほとんど変化がないまま推移しています。

車両
社形国電
富山港線

撮影:城川原駅(1957.8.7)

富岩鉄道からの引継ぎ車は小型車ゆえ早くに廃車になりましたが、その後も各地から買収国電が集められます。1951年にクリーム色と水色のツートンカラーを採用しました。
写真は元鶴見臨港鉄道のクハ5502と元宇部鉄道のモハ1310の組み合わせ。
1965年に17m国電が転入するまで社形のみの時代が続きました。

72系
富山港線

撮影:岩瀬浜−東岩瀬(1982.3.29)

1965年に初の標準型国電として配置された17m国電は2年足らずで、1967年には72系に置き換えられました。72系はスカイブルーに塗られ、末期には各地から集められた全金属車で統一され、72系最後の営業運転の地として花道を飾りました。
1985年からは、北陸本線と共通運用の交直両用の急行形電車である471系などが運用されるようになりました。

主な参考文献
  • B5901 新出茂雄ほか(1959)「国鉄電車発達史」電気車研究会
  • P7205-1 沢柳健一(1972)「ローカル国電のもつ役割と現状」(鉄道ピクトリアルNo.265)
  • P7205-6 西脇恵(1972)「富山港線」(鉄道ピクトリアルNo.265)
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“ゲタ電”の頃