広島・山口地区の路線
呉線 (1970-1978)
呉線は、山陽本線の三原と海田市の間を海岸線沿いに呉経由で結ぶ路線で、運行上は糸崎〜広島間が事実上の「呉線」と呼ばれます。呉〜海田市間が国鉄により開通したものの、山陽鉄道に貸与され、同鉄道の国有化により1906(明治39)年12月に再び国鉄呉線となりました。また、1930(昭和5)年から三呉(さんご)線として、三原〜呉間が順次開通し、1935(昭和10)年に全線開通により、全線が呉線となりました。
電化は遅く、1970(昭和45)年9月でした。距離の長い路線ですが、山陽本線と共通の80系に加えて、4扉の72系が投入されました。1976(昭和51)年に中央東線から70系が転入していますが、1978(昭和53)年にすべての旧型国電の運行は終了しました。
路線
1970(昭和45)年 電化
1970(昭和45)年9月に電化され、80系と72系での運行が始まりました。山陽本線岩国までの直通運転が存在します。
車両
72系
画像:所蔵写真(広島駅 1973.10.8)
1970年の電化とともにウグイス色の72系が配置されました。距離の長い路線での4扉ロングシート車は不評でしたが、首都圏の車両置き換えのタイミングという事情もあります。サハ78にはトイレの設置が行われています。
1976年に中央東線から70系が転入しますが、一部は1978年まで継続使用されました。
70系
画像:所蔵写真(広島駅 1977.11)
1976年に中央東線から70系が転入し、72系との混成で運転されました。転入の70系・72系はスカ色ですが、呉線に在籍したままの72系はウグイス色で、いずれもそのまま使用されました。111系の転入などで、1978年には運行を終了しています。
主な参考文献
- P7205-1 沢柳健一(1972)「ローカル国電のもつ役割と現状」(鉄道ピクトリアルNo.265)
- P7205-11 窪田正実(1972)「呉線」(鉄道ピクトリアルNo.265)