クハニ67形
クハニ67形は40系の荷物室合造車で、1936年の常磐線電化に伴い2両を新製、その後1940年に6両を追加増備し、赤羽、総武、横浜各線に投入しています。(文献B6802)
戦後は4両が飯田線に移り、郵便室を設置してクハユニ56形となりました。
クハニ67002
画像:所蔵写真(上野駅 1956.8.20)
1936年製の2両(001・002)は、常磐線に配置されました。
荷物室には荷物扉が2か所あり、客室は扉間の窓が6個あるという、特殊な窓・ドア配置です。
前位に荷物室があるため、前面非貫通となり、半流線形で非貫通という珍しい顔つきになっています。
写真は、戦前の外形を残したまま常磐線で使用されている戦後の姿。
クハニ67007
画像:所蔵写真(東神奈川電車区 1956.2.11)
画像:所蔵写真(東神奈川電車区 1956.2.11)
1940年製の増備車6両(003〜008)は全溶接になり、窓帯もないノーシル・ノーヘッダー、雨樋を上部に上げた張上げ屋根と、スマートな外観となりました。
当初は荷物室を縮小した新形式クハニ76として計画されたとのことですが、計画変更によりクハニ67の増備車となりました。
写真は張上げ屋根、木製扉など登場時と変わらないスタイルの戦後の姿。
表2-67 クハニ67改番表
主な参考文献
- B5901 新出茂雄ほか(1959)「国鉄電車発達史」電気車研究会
- B6802 沢柳健一ほか(1968)「国鉄電車のあゆみ −30系から80系まで−」交友社
- B9701 沢柳健一(1997)「旧型国電車両台帳」ジェー・アール・アール