クハ58形

クハ58形は1933年に京阪神間に投入された2扉クロスシート車42系の制御車で、25両全車が下り向きとなっています。戦時中に4扉化が計画され、13両が改造されたものの中断となり、戦災と事故で3両が廃車となり、残り9両が2扉のまま終戦を迎えています。
1934年度と1935年度の増備車3両は、年度に合わせた改良型で、最終番号の025号のみ半流線形となっています。

クハ58021
クハ58021

撮影:鉄道写真同好会

1933年製の001〜022のうち、日本車輌製の001〜004は車体裾リベット1列、乗務員扉上部に水切り付で、外観が多少異なります。
1934年製の023・024は、ガーランドベンチレーター3列、前面にヨロイ通風器付、助士席前面窓2段、座席背もたれ布張りなど改良形です。さらに024は軽合金扉を採用し、運転台側面腰板にもヨロイ通風器が付きました。

クハ58025
クハ58025

画像:所蔵写真

1935年製の025は、42系一般形唯一の半流線形となりました。同時期の新製車は、モハ40とモハ51なので、2扉車で狭窓の並ぶ車体での半流線形はこれ1両のみです。
スマートな車両だったのですが、残念ながら戦時中の4扉化で、クハ85(→クハ79)に改造されてしまいました。

表2-58 クハ58改番表
表2-58
主な参考文献
  • B5901 新出茂雄ほか(1959)「国鉄電車発達史」電気車研究会
  • B9701 沢柳健一(1997)「旧型国電車両台帳」ジェー・アール・アール
  • B0202 沢柳健一(2002)「旧型国電50年1」JTB
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“ゲタ電”の頃