大阪市営地下鉄(→大阪メトロ)
大阪市営地下鉄も、東京に続いてラインカラーを採用し、ステンレス車、アルミ車には窓下に太いラインを入れました。当時残存していた普通鋼製車は、白系の塗装にラインを入れています。
7000形・8000形(1967年)

大阪市交通局が谷町線用に製造した初めてのステンレス車・アルミ車は、無塗装の銀色のボディから、SC車(シルバー・コミューター・カー)と呼ばれたそうです。
60系(1969年)

堺筋線用に作られた新車は阪急への直通運転をすることから、前面に警戒色を兼ねた赤色が入りました。
30系(1975年)

大阪市営地下鉄では、1975年にラインカラーを採用しました。側面の帯は腰板部分にあり、扉間のみ、かつ太いのが特徴です。帯の中央には市営地下鉄のマークを配置しています。
イラストは京紫色の谷町線。
30系(1975年)

地上区間の多い御堂筋線(赤色)と中央線(緑色)では、前面腰板に警戒色も入れました。
新20系(1990年)

1990年の新20系から、普通っぽい窓下ラインになってしまいました。ラインカラーに加え、細い白線が入っています。
イラストは紅梅色の千日前線。
66系(1990年)

堺筋線は阪急電鉄に乗り入れるためラインカラーがマルーンですが、白い細線を介してオレンジ色のラインも入ります。また、他の路線と異なり窓上にもラインがあります。
30000系(2009年)

窓上にもラインが入ると同時に、前の方に縦の破線が加えられました。
イラストは赤色の御堂筋線。
400系(2023年)

独特のスタイルの新車400系は、ドア部分の色付けに変わりました。
イラストは緑色の中央線ですが、優先席部分のドアは青色になっています。
写真で補足説明
大阪市交通局 30系

画像:大阪市交通局発行絵葉書(1970)
大阪万博に向けて、御堂筋線新大阪〜江坂間が開通したのを記念した絵葉書。アルミ製車体で一切装飾のない30系。コルゲートのないアルミニウムでも、ラインをまとわないシンプルな無塗装ボディです。
大阪メトロ 新20系

撮影:西中島南方駅(2025.7.5)
1990年に登場した大阪市営地下鉄のイメージを一新した車両。・・・ですが、平凡な窓下帯になぜか白を配するという、一般的傾向に則ったあまり工夫のない車両に見えました。
今は、30000系で導入された号車番号の縦ライン入りの帯デザインに変更されています。
大阪メトロ 30000系

撮影:西中島南方駅(2025.7.5)
2000年代の新車で、かつての10系の系譜を継ぐスタイルにも見えますが、こちらは軽量ステンレス製。
側面のラインに、号車番号を強調した縦ラインを加えた新しい帯デザインを採用しました。
大阪メトロ 400系

撮影:弁天町駅(2025.3.8)

撮影:阿波座駅(2025.3.8)
関西万博を前に新造された斬新なスタイルの400系。
ドア部分の色付けは、中央線の緑色のラインカラーだけでなく、優先席付近の扉は青くするという新しい試みになっています。