窓下にラインを入れがち

JR九州


九州地区は、国鉄末期には、白地に青色のラインを入れる「九州色」に電車、気動車ともに統一される方向でした。しかし、分割民営化後のJR九州としてのコーポレートカラーは赤になりました。そのため、JR九州での新造車両は赤色を多用する傾向となりました。さらにデザイナーの意向が強く反映されるデザインに変化しています。

811系(1989年)
811系

JR九州で最初の一般形電車の新製車は、窓下に赤と青のラインを入れました。赤はJR九州のコーポレートカラー、青は国鉄から引き継いだ「九州色」の色です。

813系(1994年)独創性
813系

ドーンデザイン研究所によるデザインとなり、前面やドアをコーポレートカラーの赤にしています。ドアのみに色を付ける手法のさきがけとなったデザインです。(外板も含むドア部分の色付けは、横浜市営が先)
車両自体も、技術的には不要になりつつあったリブを多く設置するなど、独自性を増しています。

817系(2001年)
817系

817系ではアルミの地色をベースに、赤色は最小限のポイントにとどめています。水戸岡鋭治氏のデザインによるため、小さな文字のレタリングが各所に散りばめられています。

ハイパーサルーン783系

JR成立後初めての特急用の新車であるJR九州の783系は、ステンレス車体を採用し、車体中央部に出入台を設置するなど、これまでの国鉄の特急形とは大きく異なる個性的な車両でした。
その後のリニューアルに伴うカラーデザインの変化が、JR九州の変化とリンクしていることから、ここで触れておきます。

783系(1988年)
783系

JR九州で最初の特急形電車は「ハイパーサルーン」と名付けられました。窓下には、コーポレートカラーの赤いラインが入ります。ラインには白のラインも添えられています。

783系(1994年)
783系

1994年のリニューアルでは、窓下などに緑、赤、青、黒の4色のラインを入れています。

783系(2000年)「みどり」
783系

2000年のリニューアルでは、特急「みどり」に使用するため、扉や前面スカートを緑色に塗りました。窓レベルの一部には赤色も使用しています。

783系(2000年)「ハウステンボス」
783系

同時に設定された「ハウステンボス」用のカラーは、前面や扉を赤色にするなど、目立つカラーリングとなっています。他にも緑、青、黄色などもブロック状に配置しています。

写真で補足説明

国鉄 キハ31
国鉄

撮影:宮地駅(1987.3.9)

国鉄では分割民営化後に経営が厳しくなる三島会社向けには新車を数多く投入します。九州向けのキハ31もその一つ。窓下と窓上に青いラインが入る「九州色」は、ステンレス車も普通鋼製車も同じ、電車と気動車も同じ、という形で強力に統一が進められていました。
しかしながら、民営化後のJR九州のコーポレートカラーは赤色になりました。

国鉄 415系
国鉄

撮影:八幡−枝光(1987.3.12)

国鉄末期のステンレス製の415系は、常磐線と福岡とに配属され、いずれも当時のラインカラーである青帯が入れられました。九州では、鋼製車より明るい青色であることが分かります。

JR九州 811系
JR九州

画像:エポックカード(1997)

国鉄時代に設定された「九州色」の青とJR九州のコーポレートカラーの赤との双方を入れた折衷時代のステンレスカー。側面スタイルにも国鉄の面影を残しています。

JR九州 813系
JR九州

画像:エポックカード(1997)

JR九州の独自性が十分に発揮され、先頭部と客用扉にコーポレートカラーの赤を展開。この時代にはまだ流行には至りませんでしたが、扉のみに色を付けることが試みられています。
客窓レベルに多数のリブがあるのは、ステンレス鋼の素材を強調した試み。

JR九州 783系(ハウステンボス)
JR九州

画像:JR九州発行オレンジカード

最初は窓下にコーポレートカラーの赤いラインを入れた普通っぽい姿だったハイパーサルーンも、時を重ねるごとに変化して、この時は前面と扉を赤く塗るというインパクトのあるデザインになっていました。

JR九州 ソニック883系
JR九州

画像:JR九州発行オレンジカード

1994年に「ソニックにちりん」用に登場した883系は、前面は普通鋼をメタリックブルーに塗装していますが、側面は多数のビートが入ったステンレス無塗装。ちょっと古めかしく見えるステンレスのギザギザをあえて押し出した作品です。
もっとも2005年からの更新に際しては、側面もブルーメタリックに全塗装してしまい、いつものように飽きっぽい所を見せつけました。

ページ上部へ戻る
メニュー

80s岩手県のバス“その頃”