北総開発鉄道、住宅・都市整備公団
現在では北総鉄道北総線として、成田スカイアクセス線の一部にもなっている路線ですが、北総開発鉄道と住宅・都市整備公団により別々に開業、1988年から公団が設備を保有し運行を北総が行う上下分離方式になりました。
2004年に北総鉄道及び千葉ニュータウン鉄道に改称し、現在に至りますが、車両は両社別々の所有のままです。
北総7000系(1979年)

窓位置に青の濃淡のラインを入れるとともに、前面窓をくの字に後退させた独特のスタイルを採り入れた車両。コルゲートを避けてラインを入れたのかも知れませんが、かなり独創的。
公団2000系(1983年)

やはりコルゲートを避けた位置にラインが入ります。
北総7300系(1991年)

増備車は京成との同型車になり、帯の入り方も京成と同じになってしまいました。
公団9100系(1994年)

イメージカラーとなったブルーとイエローを使いながら、ドア部分に色付けする(色付けは1両に1ヵ所、イラストは簡易表現)独特なデザイン。
千葉ニュータウン9200系(2013年)

公団が千葉ニュータウン鉄道と名前を変え、京成と同型車を導入した結果、色はそのままで帯は平凡な3点セットの京成パターンと同じになりました。
写真で補足説明
北総開発鉄道 7000系

画像:北総開発鉄道発行絵葉書(1980)
1979年に登場した北総開発の7000系は、前面に大きな傾斜をつけたり、当時としては珍しかった側面固定窓を採用するなど、あらゆる面で斬新でインパクトのある車両でした。
コルゲートのあるステンレス車体ですが、コーポレートカラーの青色は、コルゲートのない窓周りに展開しています。
住宅・都市整備公団 2000系

画像:住宅・都市整備公団カタログ(1983)
千葉ニュータウン線に投入された新車は、北総開発7000系と共通性のあるコルゲートを避けたカラー帯位置です。
北総鉄道 7300系

撮影:青砥−京成高砂(2025.4.5)
京成3700系と同型車を1991年に北総開発鉄道が導入したもので、ラインは京成の色違いで青の濃淡となっています。
前衛的な外観だった初代車両(7000系)との落差に驚きます。
北総鉄道 7500系

撮影:西白井−白井(2025.6.14)
京成3000系と同型車で、やはり京成の色違いで青の濃淡となっています。ラインの幅が細いのもベース車に倣っています。
千葉ニュータウン鉄道 9100系

撮影:西白井−白井(2025.6.14)
住宅・都市整備公団時代の新車で、北総開発7000系に負けず劣らずのインパクトのあるスタイリング。1994年という製造年の割には、ドア部分に色付けするという手法が試みられており、JR九州とともに先進的な部類です。
「C-Flyer」(シー・フライヤー)という愛称があります。
千葉ニュータウン鉄道 9200系

撮影:西白井−白井(2025.6.14)
千葉ニュータウン鉄道になってからの新車で、京成3000系と同型車。ラインカラーは9100系を踏襲して水色と黄色です。しかし番号が100違うだけで、こんなに平凡な姿になってしまうことには驚きます。
千葉ニュータウン鉄道 9800系

撮影:青砥−京成高砂(2025.3.20)
京成3700系を2017年からリースしている車両で、京成の色違いに千葉ニュータウンカラーを展開したパターン。