東海道本線(静岡〜米原)
特急列車(夜行)
特急「金星」
581・583系(寝台)
(名古屋〜博多)
急行列車
急行「比叡」
153系
(名古屋〜大阪)
急行「阿蘇」
旧型客車(座席・寝台)
(名古屋〜熊本)
○
○
○
普通列車
快速
153系
(豊橋〜大垣)
普通列車
113系
(静岡〜米原)
普通列車
80系
(静岡〜米原)
ここで並んだ153系、113系、そして80系は、いずれも東海道線、山陽線の東京〜下関間全線での長期間の活躍実績のある電車です。1974年時点では、153系は全線で活躍中、80系は関西地区での運用が終わったものの、中京、山陽地区では主役として活躍中、113系は兵庫県までですが、数年後には80系に代わって下関まで活躍範囲になります。
なお153系は前面だけ見るとオレンジ色1色ですが、側面はちゃんと湘南色のツートンカラーです。
美濃赤坂支線
戦前型国電
(大垣〜美濃赤坂)
飯田線
急行「伊那」
165系
(豊橋〜辰野)
急行「天竜」
急行形気動車
(天竜峡・茅野〜辰野〜長野)
普通列車
戦前型国電
(豊橋〜辰野〜上諏訪)
急行「天竜」は長野県を縦に結ぶ急行列車で、運行区間が全線電化された後も、2年間ほどディーゼルでの運行でした。辰野で中央線と飯田線に分割されます。信越線を追われたキハ57がその任に着いていたようです。後の新急行「かもしか」、快速「みすず」の原形となる列車です。
飯田線には、このほかに新宿から中央線急行「アルプス」に併結されてやってくる急行「こまがね」もありました。
二俣線
普通列車
一般形気動車
(掛川〜新所原〜豊橋)
武豊線
普通列車
一般形気動車
(名古屋〜大府〜武豊)
○
ヨ2000形
○
樽見線
普通列車
一般形気動車
(大垣〜美濃神海)
私鉄線(国鉄車両乗り入れ)
大井川鉄道
急行列車
6010系「しらさぎ」
(金谷〜千頭)
普通列車
300系・3800系
(金谷〜千頭)
快速「すまた」
国鉄111系
(浜松〜金谷〜千頭)
大井川鉄道には、東海道本線から季節運行の快速列車が乗り入れていました。静岡からは快速「奥大井」、浜松からは快速「すまた」で、この時期には両方とも111系が使われていました。大井川鉄道と同じヘッドマークを付けた姿は、運行開始時のPR写真に使われていたものの、実際にこの姿で走ったかどうかは分かりません。
大井川鉄道の自社車両は観光に適した2ドアクロスシート車が多く使われていました。全車両が譲受車で、国鉄や名鉄、北陸鉄道からの譲受車が入り混じっていました。
私鉄線(国鉄と競合)
名古屋鉄道名古屋本線
快速特急
7000系/7500系(パノラマカー)
(豊橋〜新名古屋〜新岐阜)
特急
5500系
(豊橋〜新名古屋〜新岐阜)
準急
3400系
(豊橋〜新名古屋〜新岐阜)
名古屋鉄道は、豊橋〜名古屋〜岐阜間で東海道本線と競合しています。有料の特急列車(この時は快速特急と名乗っていたようです)には、先頭部に展望席を持つパノラマカーが走り、それ以外の車両でも、2扉転換クロスシート車や冷房車が投入され、競合上の優位性を確保していました。
しかしながら、豊橋駅周辺では国鉄飯田線と線路を共通使用しており、その関係性は奇妙に映りました。
