総武本線・成田線
急行列車
急行「犬吠」
急行形気動車
(新宿・両国〜銚子)
急行「水郷」
急行形気動車
(新宿・両国〜成田〜鹿島神宮・銚子)
普通列車
快速
113系1000番代
(東京〜津田沼〜成田)
快速
103系
(上野〜我孫子〜成田)
各駅停車
72系
(千葉〜成田、我孫子〜成田)
1972年7月、東京地下駅から津田沼まで開通した総武快速線には、横須賀線と同じ113系が新車で投入されました。中央快速線も常磐快速線も4扉ロングシートなのに、総武快速線だけ格上なのは羨ましく感じました。
1973年9月には、成田線成田〜我孫子間の電化も完成し、常磐線側からの直通電車も運転を開始しました。
普通列車
一般形気動車
(千葉〜成田・成東〜銚子)
普通列車
旧型客車
(千葉〜成田・成東〜銚子)
○
○
○
気動車王国の最後の砦となった総武本線。ここでしか見られないステンレス製のキハ35形は、視認性向上のため前面に朱色の警戒色が入れられました。
1974年10月に、総武本線は全線電化が完成することになります。
内房線・外房線
特急列車
L特急「さざなみ」
183系
(東京〜千倉)
L特急「わかしお」
183系
(東京〜安房鴨川)
○
○
○
○
まるで581系を赤くしたかのような新型特急電車183系が登場したのは、1972年7月の房総地区の電化に合わせて運転される“房総特急”のためでした。それまでのボンネット型に比べて、新しい時代の到来を予想させる前面貫通扉付のスタイルは、子ども心には魅力的でした。しかし、大人たちの「かっこわるい」「特急らしくない」という評価に、自然に引きずられていくのでした。
急行列車
急行「なぎさ」
165系
(新宿・両国→木更津→勝浦→両国・新宿)
急行「みさき」
165系
(新宿・両国→勝浦→木更津→両国・新宿)
房総西線、房総東線は、全線電化に合わせて内房線、外房線と名前を変えました。一方、それまで「内房」「外房」と名乗っていた急行は、電車化に伴い循環急行となり「なぎさ」「みさき」という房総半島の美しい自然を連想させる愛称に進化しました。
しかし、この愛称の期間は短く、すぐに元の「内房」「外房」に戻されてしまうのです。
普通列車
快速
113系1000番代
(東京〜君津・大原)
快速「青い海」
113系1000番代
(東京〜館山〜千倉)
快速「白い砂」
113系1000番代
(東京〜茂原〜安房鴨川)
海水浴シーズンには、臨時快速「青い海」「白い砂」が運行されました。本家の横須賀線を差し置いて、スカ色の起源を表す愛称のヘッドマークを掲げる千葉鉄道管理局は素晴らしいと思いました。
普通列車
113系
(千葉〜安房鴨川)
普通列車
72系
(千葉〜安房鴨川)
○
○
○
気動車王国といわれた房総半島は、旧形電車の72系に続いてスカ色の113系が投入され、普通列車も近代化が進みます。
間もなく総武本線も電化されることになりますが、不足する72系は関西からもかき集められ、中古車王国になります。
東金線
普通列車
72系
(千葉〜大網〜成東)
装柱車
ヤ390形
(大網駅留置)
鹿島線
普通列車
一般形気動車
(千葉〜佐原〜鹿島神宮)
久留里線
普通列車
一般形気動車
(木更津〜上総亀山)
○
トキ25000形
○
木原線
普通列車
一般形気動車
(大原〜上総中野)
幕張電車区
新聞輸送車
クモハユ74形
(両国〜安房鴨川)
新聞輸送車
クモユニ74形
(両国〜安房鴨川)
職員輸送車
クモハ40形
(津田沼駅〜幕張電車区)
津田沼〜幕張間の広大な空地のような所に作られた幕張電車区は、房総方面電化の一大拠点となります。
旅客列車に併結される新聞輸送で後年に有名になった荷物電車は、旅客合造車として作られたクモハユ74だけでは足りず、東海道、山陽筋からクモユニ74が転入を始めた頃です。
そして、職員の通勤の足として、クモハ40が津田沼駅との間を単行で走っていたようです。
私鉄線(国鉄との競合)
京成電鉄
特急「スカイライナー」
AE車
(京成上野〜京成成田)
特急「くろしお」
3500系
(京成上野〜京成成田)
特急「逗子」
3200系
(京成成田〜京浜逗子)
京成電鉄は、成田空港輸送用に専用の特急電車AE車「スカイライナー」を用意しましたが、開港が遅れたため、これまでの「開運号」に代わり、有料の特急列車として運転されていました。
「くろしお」は海水浴特急で、京成成田駅で蓮沼海岸へのバスに接続します。
「逗子」号は都営地下鉄1号線を経由して京浜急行との三社直通運転を行う特急です。逗子行が「逗子」号、成田行が「パシフィック」号を名乗ります。やはり目的は海水浴です。
