中央東線(新宿〜松本)
特急列車
L特急「あずさ」
181系
(新宿〜松本)
L特急「あずさ」
183系
(新宿〜松本)
特急「あずさ」は、信越線の「あさま」と共通運用の181系が使用されていましたが、山陽新幹線岡山開業により、山陽線を追われたと思われるヒゲなしの181系が混じり始めました。
さらに、房総特急と共通運用の183系が登場するなど、変化が続きました。
急行列車
急行「アルプス」
165系
(新宿〜松本〜南小谷)
急行「アルプス」
急行形気動車
(新宿〜松本〜糸魚川)
急行「かわぐち」
富士急行キハ58形
(新宿〜大月〜河口湖)
中央東線が全線電化されてからも、ディーゼル急行は残存し、大糸線糸魚川や小海線直通などを併結した多層建て列車を維持していました。
下り側先頭には、富士急行の所有するキハ58形急行「かわぐち」が併結されてくることもありました。
急行「かいじ」「かわぐち」
165系
(新宿〜甲府・河口湖)
急行「かいじ」「かわぐち」
115系
(新宿〜甲府・河口湖)
急行「天竜」
80系
(塩尻〜長野)
「遜色急行」なんて名前は、後世に鉄道雑誌が名づけたものだと思います。
115系を使用した定期急行列車1往復は、この時期は特定日運行になっていましたが「かいじ3号」という1桁号数の列車でした。既にスカ色グリーン車の連結は終わっており、全車普通車自由席でした。
そして、ディーゼル急行だった「天竜」のうち片道1本が1973年に電車化されましたが、これには80系が充当されました。結果的に80系最後の急行列車となります。
普通列車
普通列車
115系
(新宿〜松本)
普通列車
70系
(高尾〜甲府・河口湖)
普通列車
旧型客車
(新宿〜松本〜長野)
篠ノ井線長野電化の後も残されていた客車列車は、初狩、笹子、勝沼を通過するので、快速列車のような位置づけなのかと思っていました。しかし、これらは電化の際にスイッチバックが廃止された駅で、坂道発進のできない動力集中方式の列車は、やむなく通過するというカラクリでした。
普通列車
80系
(甲府〜松本〜長野)
普通列車(間合い運用)
戦前型国電
(塩山〜甲府〜韮崎)
○
○
○
1973年3月の篠ノ井線長野電化に伴い、甲府以西の客車列車は、80系に置き換えられました。この80系は、信越線で高崎まで顔を出す6両編成と、中央西線で名古屋まで顔を出す4両編成との混成でした。
どうせなら、新宿までの客車もこれに置き換えてほしいと思っていましたが、そっちは間もなく登場する冷房付の115系300番代に代替されることになります。
○
タキ43000形
○
八高線
普通列車
一般形気動車
(八王子〜高崎)
○
ホキ5700形
○
小海線
急行「すわ」「のべやま」
急行形気動車
(長野〜小淵沢〜小諸〜長野)
急行「八ヶ岳」
急行形気動車
(新宿〜小淵沢〜中込)
普通列車
一般形気動車
(小淵沢〜小諸)
長野県には長野から長野までの循環急行列車があり、先に中央東線を走る反時計回りが「すわ」、先に信越本線を走る時計回りが「のべやま」と名付けられていました。車両はキハ57形です。本来信越線用でしたが、碓氷峠電化のあとは長野運転所管内の各種急行に使用されています。
急行「八ヶ岳」は新宿からの「アルプス」に併結されてきます。こちらは松本運転所所属車で、屋根は真っ黒でした。
大糸線
急行「白馬」
急行形気動車
(松本〜糸魚川〜金沢)
急行「つがいけ」
165系
(名古屋〜松本〜南小谷)
○
○
○
大糸線の急行は、中央東線からは「アルプス」が、中央西線からは「つがいけ」が乗り入れ、松本始発の「白馬」は北陸本線に乗り入れます。
圧倒的に本数の多い「アルプス」は中央東線の項目とだぶるので省略。これら165系は、線内全線または末端区間で普通列車として運転される列車も多く見られました。
普通列車
戦前型国電
(塩尻〜松本〜南小谷)
普通列車
一般形気動車
(信濃大町〜糸魚川)
○
○
○
大糸線は、松本〜南小谷間が電化、南小谷〜糸魚川間が非電化で、全区間通し運転するのは気動車急行だけでした。
ローカル列車は、北松本支所所属の旧型国電と、糸魚川機関区の気動車が担当。信濃大町〜南小谷間は両者が交じって走ります。ただし、出会う機会が多かったのは、急行の間合い運用の165系だった気がします。
大糸線の脇役たち
電気機関車
ED60形
(松本〜信濃大町)
除雪車
キ100形
(信濃大町駅常備)
荷物電車
クモニ83形
(松本〜信濃大町)
私鉄線(国鉄車両乗り入れ)
富士急行線
普通列車
3100系
(大月〜河口湖)
普通列車
3600系
(大月〜河口湖)
快速「かわぐちスケート号」
国鉄70系
(新宿〜大月〜河口湖)
富士急行には、国鉄から急行「かわぐち」や普通列車が毎日乗り入れており、シーズンになると、富士山や富士五湖、富士急ハイランドへのレジャー輸送のため、臨時急行や臨時快速も多数乗り入れていました。ここでは、70系を使用した臨時快速を載せておきます。
富士急行の自社車両も観光輸送を念頭にした2扉クロスシート車が多く、狭軌初のWNカルダン駆動の3100系をはじめ、ブルーの濃淡で逆さ富士を表現した爽やかなカラーに統一されていました。
