廃車体は生きている

宿泊施設1(泊まれるバス)

バスの廃車体を活用した施設は年々減り続けていますが、2020年代に入って、新たな活用例が現われています。
特に、アウトドアの一環なのか、宿泊できる施設にバスを利用するという例が見られます。

オートキャンプ場
オートキャンプ場の廃バス群
富士急行

撮影:ポンコツ屋赤木様(富士河口湖町 2010.11.19)

富士五湖の一つ、西湖の湖畔のオートキャンプ場には、5台の富士急行バスが置かれていました。
宿泊に使うバスとゲーム機が置かれたバスがあったようですが、撮影時には既に役目を終え、荒廃した姿をさらしていました。
2010年12月には解体されてしまったそうです。

オートキャンプ場
富士急行

撮影:ポンコツ屋赤木様(富士河口湖町 2010.11.19)

富士急行 日野RB10(1967年)
富士急行

撮影:富士河口湖町(2004.9.26)

3台並んだバスの一番後ろは帝国ボディ。車番はT2791
窓が建物用のアルミサッシに交換されているため、メトロ窓の観光バスにも見えますが、元は普通のバス窓車。

オートキャンプ場
富士急行

撮影:富士河口湖町(2004.9.26)

富士急行 日野RE100(1970年)
富士急行

撮影:ポンコツ屋赤木様(富士河口湖町 2010.11.19)

後から2台目は川崎ボディの日野車。富士急行ではそれなりの数がありました。路線バスにも3連テールを採用するのは富士急行の得意技。一つレベルの高いバスに見えたものです。車番はT1061
キャンプ場で泊まれるバスとして置かれていたようです。もちろんこの時には既に役目を終えていました。

オートキャンプ場
富士急行

撮影:ポンコツ屋赤木様(富士河口湖町 2010.11.19)

富士急行 日野RE100(1970年)

先頭を勤めるのも川崎ボディの同型車。車番はT1060
3両とも上半分は白、下半分は灰色という富士急行の外国人専用バスみたいなカラーに塗りつぶされていたようです。

オートキャンプ場のゲームバス
富士急行

撮影:富士河口湖町(2004.9.26)

富士急行 日野RB10(1967年)
富士急行

撮影:富士河口湖町(2004.9.26)

宿泊棟のバスの隣りの列にも2台のバスがあり、後ろは「ゲームバス」になっていました。車内にゲーム機を置いて、キャンパーの夜の楽しみの場となっていたのでしょう。車番はT2790で、宿泊棟の最後尾の車両と1番違い。中ドアの窓が大きいので、前ドア車に中ドアを増設したワンマン改造車であることが変わります。

オートキャンプ場のゲームバス
富士急行

撮影:富士河口湖町(2004.9.26)

富士急行 日野RB10
富士急行

撮影:富士河口湖町(2004.9.26)

ゲームバスの前に置かれた1台は、同じRB10でも3連テールなので、少し新しい車両だと思います。
同じように中ドアを増設しているのですが、窓の小さいドアで、その上に方向幕が増設され、雨樋が下がっているなどの特徴があります。

お遍路さんの善人宿
素泊りバス
四国交通

撮影:畦道ノスタルヂィ様(徳島県 2025.10.12)

四国交通 日野P-AC140AA

四国のお遍路の旅人が無料で泊まることができる「善人宿」などと呼ばれる宿泊所が四国各地にあるそうです。
四国交通の小型路線バスを活用したバスの宿ですが、既に役目を終えたようです。

善根宿
徳島市営バス

撮影:美並町(2013.3.2)

徳島市交通局 いすゞK-CJM470(1983年)

四国お遍路の旅人を泊める「善根宿」になっているバス。側面後ろのほうに、木で「善人宿」という表札も出ています。
車内は畳敷きになっているようです。
(ストリートビューによると、2019年10月時点で撤去済み)

東海バス「ばすてい」
宿泊施設「ばすてい」
ばすてい

撮影:西伊豆町(2024.2.3)

東海バス いすゞKC-333J(1999年)
ばすてい

撮影:西伊豆町(2024.2.3)

東海バスが、自社のバス案内所である「宇久須駅」の廃止に伴い、中型バスを置いて予約制の宿泊施設としたもの。バスとステイ(stay)を合わせて「ばすてい」と命名しました。2023年11月に開業。
待合室はダイニングに、発券カウンターはキッチンに、倉庫はベッドルームに改装され、バスにもベッドが置かれて滞在できるようになっています。
また、バスのカラーデザインは、1970年代に採用されていたデザインを簡略化したものに塗り替えられました。

BusCamp & Cafe 127
BusCamp & Cafe 127
カフェ

撮影:富浦町(2023.12.23)

元京阪バス 日野PK-HR7JPAE(2004年)

廃車になったバスを使って、キャンプとバーベキューを楽しめる施設。
写真の路線バスは併設されたカフェで、宿泊者以外でも利用することが出来ます。
店名の127は、国道127号線に面していることからの命名。2022年10月にオープンしたものの、残念ながら、2023年9月に閉店となり、現在はそのまま残されている状態。

BusCamp & Cafe 127
宿泊棟

撮影:富浦町(2023.12.23)

元新栄観光バス 日産デKC-RA531RBN

こちらは宿泊棟で、バスの車内でキャンプできるという施設。
車両はこちら側だけ元デザインが残っており、岩手県の新栄観光バスだと分かります。富士重工の7S型スーパーハイデッカーで、元の登録番号は岩手200か1580。更にその前身は西武バスのようです。

バスバンガロー
オートキャンプ場の「バスバンガロー3」
バスバンガロー

撮影:静岡県(2024.2.3)

東海バス いすゞBU04D(1975年)
バスバンガロー

撮影:畦道ノスタルヂィ様(静岡県 2019.11.18)

オートキャンプ場にある「バスバンガロー」です。前面に「東海バス」の文字と「TB」ロゴが見えている通り、元は東海バスですが、遡れば元は小田急バス。富士重工3Eボディの特徴ある方向幕周りが見えます。
以前は緑色1色に塗られ、バスの外観そのままでしたが、腐食対策か囲いが付けられ、ドアも建物用の開き戸に交換されています。
壁面には「バス3」と書かれています。
年式は推定。

オートキャンプ場の「バスバンガロー2」
バスバンガロー

撮影:静岡県(2024.2.3)

東海バス いすゞBU04DV(1978年)
バスバンガロー

撮影:畦道ノスタルヂィ様(静岡県 2019.11.18)

同じキャンプ場で近くにある「バス2」と書かれたバンガロー。色は黄色で、やはり囲いが付けられて、バスなのかよく分からない状態です。側窓が一部見える部分は、中ドアより後ろの部分。
「バス3」と異なり、低床車なので、型式と年式を推定。

オートキャンプ場の「バス風呂」
バス風呂

撮影:静岡県(2024.2.3)

東海バス いすゞBU04D
バス風呂

撮影:畦道ノスタルヂィ様(静岡県 2019.11.18)

「バス2」「バス3」があったので、これは「バス1」かと思いましたが、風呂でした。車体は「バス3」と同じ緑色に塗られています。
外形が辛うじて見えたのは方向幕あたりで、系統幕の「前のり」の「の」が見えます。

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80s岩手県のバス“その頃”