松本電鉄・諏訪バス
1973(昭和48)年導入車
写真:浅間温泉の旧浅間線電車跡(1991.11)
1973年製は松本電鉄、諏訪バスともに大量に存在しました。恐らくワンマン化の最終仕上げの時期で、車両代替を推し進める必要のある時期だったのでしょう。特に松本電鉄では、市内線のワンマンカー第1期生を置き換える時期だったこともあるかと思います。写真は、元々鉄道敷だったバス専用道路を行く1973年製いすゞBU10。砂煙をあげて未舗装道路を走ります。
路線車
いすゞBU10(松本電鉄300〜324)
松本電鉄 312(松本22あ205)
撮影:松本営業所(1989.4.5)
松本市内線用に25両もの大世帯だった北村ボディの都市仕様車。臙脂色のモケット張り1人掛けシートで、市内線の主役でした。
310〜324は浅間営業所に配置されており、浅間線、新浅間線専用車。運転席後ろにテレビがあり、運賃、次停留所名、テレビCMなどが流されるという画期的な機能を持っていました。
ちょうどこの時期、ボディ再生を終えた後で、色も綺麗に塗り直されていました。地色は元々は肌色っぽかったものが、クリーム色に変わっています。
いすゞBU04(諏訪バス366?〜370)
諏訪バス 370(松本22あ237)
撮影:岡谷営業所(1990)
諏訪バス 366(松本22あ233)
撮影:上諏訪駅(1988.11.23)
いすゞの短尺車で北村ボディ。同時期の松本電鉄は標準尺のBU10でしたが、諏訪バスは短尺を選択していました。前ドア次位の縦長の固定窓がない点が異なりますが、最後部の三角窓も小さめになるのがBU04の特徴です。
この後、京阪バスからの中古冷房車が相次ぎ転入し、松本電鉄の同期車より一足早く姿を消しました。
いすゞBU20K(松本電鉄360・361)
松本電鉄 360(松本22あ238)
撮影:大町営業所(1989.9)
扇沢線(信濃大町駅〜扇沢駅)用の高出力の前ドア車。2両がありました。
川中島バス、北アルプス交通と共同路線で、車両の仕様も前ドア路線タイプで揃えられていましたが、この時期になると貸切格下げ車へ移行しており、松本電鉄のこの車両だけが前世代を引きずっていました。
いすゞBU20(松本電鉄362〜366、諏訪バス371〜?)
松本電鉄 365(松本22あ271)
撮影:松本営業所(1988.7.5)
2人掛けシートの長尺車。諏訪線(松本〜塩尻〜上諏訪)などの中距離の郊外線に使用されていました。2桁国道を走る路線は、かつては利用者多いドル箱路線だったため、このような長尺車が投入されていました。もっとも、マイカーの増加や、1980年代に並行する国鉄線が多便化された影響などで、この時期には大きさを持て余していました。
諏訪バス 371(松本22あ273)
撮影:岡谷駅(1987.7.1)
松本電鉄と同形の長尺車。諏訪バスでも、国道を走る本線(岡谷〜上諏訪〜茅野)などに使用されていたものと思います。
三菱MR410(松本電鉄330〜352)
松本電鉄 343(松本22あ254)
撮影:松本営業所(1988.9.1)
ふそう車は前年度の仕様を引き継いだ短尺、2人掛けの郊外線用でした。23両もありました。
呉羽ボディのモデルチェンジにより、前面がヒサシ付になり、若干新しく見えるようにはなりました。
明科営業所や白馬営業所などで使われていましたが、補助金新車に追い出されて、最後は松本市内線で花道を飾った車両もありました。
貸切車
三菱B905N(諏訪バス22?)
諏訪バス 22(廃車体)
撮影:諏訪市(1989)
諏訪バスではこのタイプが継続的に導入されており、1972年製に比べると雨樋の位置が上がり、窓の縦寸法が拡大されています。
これは廃車になって諏訪市の国道20号線沿いに置かれている姿。最後は観光路線用に格下げされていたので、前面に方向幕が付けられています。
いすゞBU20KP(松電観光バス)
松電観光バス
いすゞ車はメーカーのモデルチェンジにより73SCという角張ったボディに変わりました。ただ、側窓は“オバQ”の名残なのか、傾斜したメトロ窓です。
1973年製は前面窓のHゴムが白色だったので区別がついたという記憶があります。しかし写真も記録もなく、詳細は不明。
このタイプは、この後1976年まで継続的に松電観光バスに入ります。