ホテルとドライブイン
画像:信州ルネッサンス(1997)
松電グループのホテル・旅館は大小様々な施設が営業エリアの観光地に散在していました。1980年代から1990年代にかけてその数は急増し、1990年代末期がピークに達していたと思われます。また、レストランなどのドライブインもいくつかあり、高速道路の延伸とともに、サービスエリアのレストラン展開も進んでいました。
ホテル
中信地区(松本)
美ヶ原温泉ホテル
画像:松電グループ入社案内(1991)
松本市の奥座敷である美ケ原温泉の一番奥にそびえる観光旅館。松本駅前にホテルブエナビスタができるまでは、松電グループでは最も規模の大きいホテルでした。
現在では、「ホテル翔峰(しょうほう)」という名前で、アルピコホテルズが運営しています。
美ケ原観光ホテル
画像:松電グループ入社案内(1991)
美ケ原温泉ホテルと隣接していますが別施設。元々は「松本ヘルスセンター」で、ジャングル大浴場や大食堂、ゲーム場などの大規模遊戯場として地元の人気スポットだったそうです。
ちなみに美ケ原温泉と美ヶ原高原は、全く違う場所です。
清水屋ホテル
画像:アルピコグループ(1995)
上高地にあるリゾートホテル。1980年代後半にグループ入り。
現在は、上高地ルミエスタホテルと改称し、アルピコホテルズの運営となっています。
松電乗鞍高原ロッジ
画像:信州観光ガイド(1987)
乗鞍高原にある「松電乗鞍高原ロッジ」は、(株)美ケ原温泉ホテルの経営。乗鞍高原スキー場のゲレンデ至近の宿泊施設です。目の前にある松本電鉄のバス停も「スキー場前」。
隣接する菊屋旅館を1980年代末期に買収するなど周辺開発の予兆が見られたものの、2007年に閉鎖されました。今は更地になっています。
菊屋旅館
画像:アルピコグループ(1995)
「松電乗鞍高原ロッジ」に隣接する木造の旅館で、1980年代末にグループ入りしたものの、ほとんど営業しないまま、1990年代に解体されました。
乗鞍山頂銀嶺荘
画像:乗鞍山頂銀嶺荘リーフレット(1988頃)
日本最高地点の自動車道路である乗鞍岳畳平は標高2,700mm。リーフレットでも「日本最高地のドライブイン」とか「雲上のロッジ」を謳います。松本電鉄のバスが、長野県側と岐阜県側からここまで登ってきます。
現在ではグループを離れていますが、施設自体は当時のままの姿で営業しています。
ホテルシャングリラ
画像:松本電鉄・諏訪バスグループトラベルガイド(1975)
聖高原すずらん湖畔に建つ国民宿舎「ホテルシャングリラ」。1980年代には閉鎖となっています。聖観光開発(株)が営業していました。
今は更地になっています。
高ボッチ高原荘
画像:信州観光ガイド(1987)
塩尻市の高ボッチ山の山頂の西側にある客室10室程度の旅館で、松本側の北アルプスから諏訪側の八ヶ岳、富士山まで、眺望に優れたロケーションですが、夏期のみの予約営業でした。
(株)美ケ原観光ホテルで営業していましたが、1990年代末に売却されました。今は影も形もありません。
ホテルブエナビスタ
画像:グループガイド(1997)
松本駅近くにあった旧松本営業所跡地に1991年にオープンした国際的シティホテルで、14階建て、客室200室。宴会場、ブライダルフロア、神殿、ディスコなどを含む、中信地区で初めての大型ホテルとなりました。松電グループの新たなシンボルになりました。
ブエナビスタの名称は、スペイン語で「素晴らしい景観」という意味です。
大北地区(白馬)
コルチナ第1ロッジ
画像:信州観光ガイド(1987)
コルチナ池ノ田ロッジ
画像:信州観光ガイド(1987)
白馬の北にある小谷村で「コルチナ国際スキー場」の第1リフト乗り場に「コルチナ第1ロッジ」、ゲレンデど真ん中に「コルチナ池ノ田ロッジ」。二つのロッジはいずれも客室10室程度の規模でした。1988年に安達グループに売却され、影も形も無くなりました。もちろん、翌1989年に建てられた「ホテルグリーンプラザ白馬」は松電グループとは関係ありません。
プチホテルELM
画像:ホテルELMリーフレット(1988)
夏しか稼働しない上高地清水屋ホテルが冬期に賑わう白馬のエコーランドで営業していたプチホテル「ELM(エルム)」。1980年ならではの、スキーとテニスができるペンション風のリゾートです。
諏訪地区
諏訪湖ロイヤルホテル
画像:松電グループ入社案内(1991)
諏訪湖畔に建つ5階建ての観光旅館が諏訪湖ロイヤルホテル。上諏訪温泉の自家源泉です。1966年にグループ入りした小松園ホテルが前身。
現在もアルピコグループにあり、「双泉の宿・朱白(すはく)」という名前で、アルピコホテルズが運営しています。
白樺湖ロイヤルホテル
画像:信州観光ガイド(1987)
白樺湖の南側に建つリゾートホテルで、白樺湖ロイヤルヒルスキー場のゲレンデと直結しています。客室60室で、スキー修学旅行の学生が400名収容できる規模は、松電グループのホテルでは大きい部類です。
白樺湖観光開発(株)がスキー場とともに経営しています。
2007年に鈴木商会に譲渡され、現在も往時の姿をとどめています。
白樺湖畔ホテル
画像:信州観光ガイド(1987)
白樺湖畔に建つホテルで、白樺湖ロイヤルホテルと同じく白樺湖観光開発(株)の経営です。
今はありません。
ホテル湖南荘
画像:信州ルネッサンス(1997)
蓼科湖の南岸に建つ客室数24室の湖畔の宿で、蓼科高原カントリークラブに隣接する立地です。
1990年代にグループ入りしました。
蓼科湖畔ロッジ
画像:東洋観光事業パンフレット(1988)
蓼科湖畔にあるロッジ。内湯温泉付き。
1990年代に入る頃にはなくなった模様。
北信地区(長野)
戸隠高原ホテル
画像:信州ルネッサンス(1997)
戸隠高原スキー場にあるロッジ風の観光旅館です。1988年には川中島観光サービス(株)の運営となりました。1997年のパンフレットには掲載されていますが、その後、グループの手を離れました。
現在では、外観は当時の姿のままで、地元経営となっています。
長野県以外
佐渡尖閣湾ホテル
画像:松本電鉄・諏訪バスグループトラベルガイド(1975)
新潟県の佐渡島の尖閣湾を望む場所にある旅館。
かつては(株)佐渡尖閣湾ホテルの経営でしたが、1980年代には松本電気鉄道(株)の直営となっていました。
尖閣湾遊園に隣接する場所にありましたが、1990年代末に廃業し、今は影も形もありません。
ホテル館山ガーデン
画像:松本電鉄・諏訪バスグループトラベルガイド(1975)
千葉県の南房総館山市の海嶺ヶ浦にあったリゾート旅館です。そんな地理的に離れた場所にどうして物件があったのかは知りません。1980年代の終りには、すでに営業を終えていました。
ドライブイン・レストラン
中信地方(松本)
奈川渡ダム観光レストハウス
画像:信州観光ガイド(1987)
松本から上高地に向かう途中にある奈川渡ダムのほとりに立つ2階建てのレストハウスで、(株)美ケ原観光ホテルの経営です。
写真では、松本電鉄の観光路線用前ドア車が定期観光バスのマスクをつけて止まっています。
今はありません。
新島々ドライブイン
画像:信州観光ガイド(1987)
ドライブインというより鉄道駅に併設された食堂という感じのお店で、立ち食いの駅そばもありました。広い駐車場がありますが、すべてバス乗り場とバス置場なので、一般車両の駐車には経験が必要です。
やはり(株)美ヶ原観光ホテルの経営です。
レストラン松電
画像:信州ルネッサンス(1997)
1988年に開通した長野自動車道の梓川サービスエリア(上り線)には、松本電気鉄道(株)が営業する「レストラン松電」があります。松電グループでは2件目のサービスエリアでの事業展開です。
諏訪地区
霧ケ峰ロイヤルイン
画像:信州観光ガイド(1987)
ビーナスラインの途中、八ヶ岳から富士山やアルプスの山並みが眺望できるビューポイントにあるレストハウス。当時のビーナスラインは有料道路でした。
諏訪バス(株)の営業です。
蓼科湖ロイヤルイン
画像:信州観光ガイド(1987)
蓼科山の南麓に広がる蓼科高原には、東洋観光事業(株)が開発する別荘地があり、自社経営のゴルフ場や温泉旅館なども含めたリゾート開発が進んでいました。蓼科湖畔にある蓼科湖ロイヤルインは、別荘利用者の食事場所や食料品購入場所として1987年にオープンしました。
諏訪バスレストラン
画像:信州ルネッサンス(1997)
1981年に中央自動車道の長野県部分(小淵沢〜伊北間)開通に伴い、諏訪湖サービスエリア(上り線)に、諏訪バス(株)による「諏訪バスレストラン」がオープンしました。松電グループでは初めてのサービスエリア営業でした。
北信地区(長野)
アルピコレストラン姨捨
画像:信州ルネッサンス(1997)
1993年の長野自動車道開通により姨捨サービスエリア上り線にオープンしたレストランは、グループでのサービスエリア経営3件目で、アルピコ観光サービス(株)の営業となりました。
なお、その後の諸事情で、下り線もグループの諏訪バス(株)の営業するところとなりました。