バスのカラーリング

C6-2記念復刻(西日本)

復刻カラーの周年記念アニバーサリーによるものに関し、愛知県から西を西日本として、登場会社順に掲載します。

アニバーサリー復刻

伊丹市交通局
プリンバス(1999〜2012年)
伊丹市交通局

撮影:sakaisuji66613様(スルッとKANSAIバスまつり会場 2011.9.25)

伊丹市交通局 いすゞLV832L(1999年)

伊丹市交通局が1949年の創業から50周年を記念して、創業時に導入したバス(電気バスでした)のカラーを復刻した車両。クリームとマルーンの組み合わせから「プリンバス」と呼ばれて親しまれました。
時はまだ復刻カラーブームが来る前。レトロバスブームから復刻カラーブームへの橋渡しの役目を果たしたのかも知れません。

名古屋市交通局
レトロカラーバス(2010〜12年)
名古屋市営バス

撮影:ぽんたか様(名古屋駅)

名古屋市交通局 いすゞLV280N(2000年)

名古屋市交通局では、2010年に市バス創業80周年を記念し、1969年から1974年まで採用された旧塗装の復刻カラーバスを走らせました。
側面の赤い帯はワンマンカーを示すもので、この車両にも「ワンマンカー」の文字が書かれています。

レトロカラーバス(2019〜2023年)
名古屋市営バス

撮影:ぽんたか様(名古屋市)

名古屋市交通局 いすゞLV234N(2006年)

名古屋市交通局の10年後の復刻カラー第2弾です。2019年6月から、市バス90周年を記念して、1975年から1989年までのカラーデザインを再現しました。

市営交通100周年記念レトロカラーバス
ワンマンバスカラー(2022〜2024年)
名古屋市営バス

撮影:栄(2023.6.24)

名古屋市交通局 日産デRA273MAN(2007年)

名古屋市が100周年を記念して12両ものレトロカラーバスを登場させた中の1両。1969年からのワンマンカーのカラーを復刻した1両で、80周年のときに復刻されたものと同じカラーです。
前面や側面などに「ワンマンカー」の文字が入ります。

貸切カラー(2022〜2023年)
名古屋市営バス

撮影:栄(2023.6.24)

名古屋市交通局 日野KV234N(2006年)

1988年まで存在した貸切カラーを復刻した1両。
現在の市営バスが白地に青色なので、よく見ないと見逃してしまいそうな復刻カラー。前面には赤いラインが入りますが、後ろから見るとそれこそ現行カラーとあまり変わりません。

キソコーチカラー(2022〜2024年)
名古屋市営バス

撮影:金山駅(2023.6.25)

名古屋市交通局 日野KV234N(2006年)

1935(昭和10)年に豊田式織機製造(現在の豊和工業)が製造した国産バス「キソコーチ」の復刻カラー。元がキャブオーバーの箱型バスなので、前面にエンジングリルが表現されています。その両側の白い丸は前照灯を表します。
このカラーは製造当初のライトグレー地に赤帯のデザインで、実際のキソコーチは1937年には黄色帯に変更されたそうです。

電気バスカラー(2022〜2024年)
名古屋市営バス

撮影:星ヶ丘駅(2023.9.9)

名古屋市交通局 日野KV234N(2006年)

1970年代に環境対策を目的に採用された電気バスのデザインの復刻カラーです。
実車は日野BT900が1両あっただけで、1973〜79年の間に使用されました。
なかなかレアなカラーデザインの復刻です。

阪急バス
創業85周年記念復刻カラー(2013年〜)
阪急バス

撮影:sakaisuji66613様(スルッとKANSAIバスまつり会場 2024.6.9)

阪急バス いすゞLV234N(2006年)

1927年に創業した阪急バスが85周年を記念して、2013年に既存車を1960年代のカラーに塗り替えました。
使用色は現在と変わりませんが、裾のブルーが前面は曲線に、側面は斜めに塗り分けられているのが特徴。色合いは全体的に淡くなっています。また、前面方向幕周りはかつての四隅にRのある形状が再現されています。

90周年記念車両(2016年〜)
阪急バス

撮影:大阪梅田(2024.11.30)

阪急バス 三菱MS96VP(2016年)

阪急バスが1927年に前身の摂津乗合自動車が設立されてから90年を迎えるのを記念して、高速バス1両を記念カラーに復刻しました。このカラーは、1981年に大阪〜中国新見間の高速バスに採用されたデザインだそうです。

奈良交通
旧塗装復刻車両(2013年〜)
LV234N3

撮影:奈良駅(2022.6.4)

奈良交通 いすゞLV234N(2013年)

奈良交通が創立70周年を記念して、1955〜82年に導入した車両に採用していたカラーの復刻車両1両を新造、春日大社と法隆寺を結ぶ観光路線バスに使用しています。

東濃鉄道
創立70周年記念車両(2013年〜)
東濃鉄道

撮影:多治見駅(2016.4.16)

東濃鉄道 三菱MP35FM(2014年)

東濃鉄道では、2013年11月に、創立70周年を記念して、名鉄カラーになる前の緑系のカラーデザインを復刻しました。好評だったため、その後の新車にも採用されています。

大阪市交通局
ゼブラバス(2014年〜)
大阪市営バス

撮影:大阪駅(2016.5.7)

大阪市交通局 いすゞLV234L(2010年)

大阪市交通局では、2013年の市営交通110周年を記念し、2014年1月より「ゼブラバス」と呼ばれた路線バスカラーを復刻した車両の運行を開始しました。
このカラーは、定期観光バスに採用された臙脂色のデザインを濃緑に変更したもので、窓下の赤いラインはワンマンバスを表します。
ラッピングによるもので、窓部分にはHゴム支持を表現する工夫も見られます。

三重交通
70周年記念復刻塗装バス(2014年〜)
三重交通

撮影:津駅(2016.4.16)

三重交通 いすゞLV280L(2005年)

三重交通では、創業70周年を記念して、1951年に採用された旧カラーを復刻したバスを2014年2月にデビューさせました。
三菱のボンネットバスに由来する窓下3本ラインを持つカラーで、色はブルーです。

防長交通
長距離バスカラー(2015年〜)
防長交通

撮影:防府駅(2016.5.29)

防長交通 日野KR290J(2015年)

防長交通では、2015年に創立80周年を記念して、複数の復刻カラーを登場させました。
この車両は臙脂色のデザインで、親会社の近鉄のカラーを流用したもので、防長交通では長距離バスとして使用されたものです。

近距離バスカラー(2015年〜)
防長交通

撮影:徳山駅(2016.5.29)

防長交通 日野KR290J(2015年)

こちらは色違いの青系カラーですが、近距離バスに採用されたもの。非冷房車の時代に用いられたものです。
その後、冷房車は緑系の色違いが採用され、そちらはこの時点では現存していました。

防石鉄道カラー(2015年〜)
防長交通

撮影:防府駅(2016.5.29)

防長交通 日野KR290J(2015年)

1992年に防長交通に合併した防石鉄道のカラーも復刻されました。側面には「防石鉄道バス」の文字も入ります。

山口市営バスカラー(2019年〜)
防長交通

撮影:新山口駅(2024.3.22)

防長交通 日野KR290J(2019年)

2019年に防長交通が、山口市営バスから市内路線バスを引き継いで20年になるのを記念して、昭和40年代にワンマン化が進められていた時代の山口市営バスカラーを復刻しました。
この車両の登場時点で残存していた山口市営バス引継車は、1990年代に赤色面積を減じた最終カラーで、この復刻カラーとは異なる塗り分けでした。

九州急行バス
「九州号」運行開始50周年記念復刻ラッピングバス(2016〜19年)
九州急行バス

撮影:長崎市(2018.10.16)

九州急行バス 日産デRA274RBN(2006年)

福岡と長崎を結ぶ九州急行バスの「九州号」の50周年を記念したラッピングバスです。
長崎市内を歩いている時に偶然見かけ、慌ててシャッターを押しましたが、スクーターが被ってしまいました。このラッピングは2年8か月という短期間のものだったとのことなので、こんな写真でも記録にとどめることにしました。

日本交通
山陰特急バス「50周年記念バス」(2016年〜)
日本交通

撮影:大阪梅田(2024.11.29)

日本交通 三菱MS96VP(2016年)

日本交通では、1966年に大阪〜鳥取・米子間の「山陰特急バス」が開通してから50周年を迎えることを記念して、高速バス2両に当時のカラーを再現しました。
アイボリーに赤い3本ラインのカラーは、同社の路線バスには現在も使用されています。

中鉄バス・中鉄北部バス
創立120周年復刻塗装車(2017年〜)
中鉄バス

撮影:岡山駅(2023.4.28)

中鉄バス 日産デJP252NAN(2003年)

中国鉄道の創立から120周年を迎えるのを記念して、中鉄バスが譲受車3両に復刻カラーを塗装しました。3両ともボディメーカーが異なり、これは西日本車体。
前面の紺色の塗り分けは、車体に合わせて簡略化されています。

中鉄北部バス設立10周年復刻塗装車(2018年〜)
中鉄北部バス

撮影:昭和車庫(2023.4.28)

中鉄北部バス 日野RJ1JJHK(2003年)

中鉄バスから分離独立した中鉄北部バスの設立10周年を記念して、2018年9月に中鉄バスの旧カラーを復刻しました。
中鉄バス本体の復刻カラーと同じ元ネタですが、側面裾の青色が前面脇で丸く終わっている部分は、こちらの方が正確に再現されています。

おのみちバス
尾道市交通局カラー(2017年〜)
おのみちバス

撮影:尾道駅(2023.4.27)

おのみちバス 日野KR290J(2017年)

おのみちバス創立10周年を記念して、前身である尾道市交通局のカラーを復刻しました。
前面には日野のウィングマークがつき、側面には尾道市の市章も再現されています。

佐賀市交通局
復刻版カラー市営バス(2017年〜)
佐賀市交通局

撮影:He526様(佐賀駅前 2018.7.1)

佐賀市交通局 日産デJP252NAN(2002年)

佐賀市交通局では、市営バス80周年記念事業の一環として、2017年1月に中古車両1両を復刻カラーにしました。このカラーデザインは1982年まで採用されており、2000年に姿を消したそうです。
車内も臙脂色の座席シートを採用するなど、昔の雰囲気を再現しています。

西鉄バス
復刻デザインバス(2018年〜)
96MC

撮影:西鉄久留米駅(2021.4.10)

西鉄バス久留米 日産デUA452MAN(2005年)

西鉄グループでは、九州電気軌道設立の1908年から110周年を迎えることを記念して、1950年代の路線バスに採用された「青バス」デザインを、ラッピングにより復刻しました。当時の社紋やエンブレムなども再現しています。
このほか、北九州地区では路面電車北九州市内線カラーの復刻バスもあります。

四国交通
60周年アニバーサリー記念号(2018年〜)
四国交通

撮影:本社(2023.1.29)

四国交通 三菱MS06GP(2018年)

四国交通が創立60周年記念で、高速バスの新車1両を復刻カラーに塗装しました。
2022年には創立65周年として路線バスもこのカラーにしましたが、そちらとは巡り合わせが悪く、撮影できませんでした。

高槻市交通部
復刻レトロカラーバス(2019年〜)
ブルーリボンU

撮影:高槻駅(2022.3.12)

高槻市交通部 日野KV234N(2010年)

高槻市営バスが開業65周年を記念して、1970年代のワンマンカーのカラーをラッピングにより復刻しました。
人口の急増や沿線の発展が進んだ時期で、窓下の赤い帯はワンマンカーを表します。1990年代の中頃まで使用されました。

近鉄バス・名阪近鉄バス
復刻デザイン塗装バス(2019年〜)
エルガ

撮影:東花園駅(2022.1.20)

近鉄バス いすゞLV290N(2019年)

近鉄バスでは、近畿日本鉄道から分離独立して20周年を迎えることから、2019年8月に1980年代までのデザインを復刻したバスの運行を開始しました。

復刻デザインバス(2020年〜)
名阪近鉄バス

撮影:大垣駅(2023.6.25)

名阪近鉄バス いすゞLR290J(2020年)

名阪近鉄バスが創立90周年を記念し、1956〜1993年に使用していたマルーンと白の旧カラーを復刻しました。
同じデザインは、創立85周年を前にした2014年にも大型バス1両に復刻しましたが、今回の方がマルーンの色が明るめです。
なお、近鉄本体の復刻カラーとは地色も異なりますが、これは元々の両社の相違点です。

芸陽バス
90周年復刻塗装車(2020年〜)
芸陽バス

撮影:西条駅(2022.9.25)

芸陽バス 日野KV290N(2020年)
芸陽バス

撮影:西条駅(2022.9.25)

2021年1月に開業90周年を迎える芸陽バスでは、路線バス利用が急激に増加した昭和30年代のデザインを復刻した記念塗装車を登場させました。1970年代後半まで使われたカラーだそうです。
ラッピングによりスタンディーウィンドウを表現しているほか、前面に日野のウィングマーク、後面に日野KVのバッジなど、細部にもこだわりが表現されています。

北鉄能登バス
復刻青バスカラー(2021年〜)
KV234N2

撮影:七尾駅(2022.7.9)

北鉄能登バス 日野KV234N(2007年)

北陸鉄道の子会社の北鉄能登バスが、前身の七尾バス創立(1991年)から30周年を記念して、3両の復刻カラーを登場させたうちの1両。
終戦後から1960年代まで採用されたカラーデザインで、地色が薄いブルーなので、青バスと呼ばれたそうです。
前面や側面に社紋が再現され、側面には「ワンマン入口」などの表記、中ドアには「自動扉」の表記があります。

復刻赤帯カラー(2021年〜)
KV234N2

撮影:七尾営業所(2022.7.9)

北鉄能登バス 日野KV234N(2007年)

こちらは1970年から採用された旧カラーの復刻。おでこから屋根にかけての塗り分けやライト周りの銀色など、当時のイメージを再現しています。
もっとも、元々のカラーの車両が残存しているほか、親会社の北陸鉄道の高速バスが最近このカラーに回帰しています。

能登半島定期観光バス60周年復刻カラー(2021年〜)
北鉄能登バス

撮影:金沢駅(2023.5.13)

北鉄能登バス 三菱MS96VP(2012年)

1961年から運行している能登半島定期観光バスが60周年を迎えるため、北陸鉄道のかつての観光バスカラーを復刻した車両。
当初は定期観光バスに使用されていましたが、この時は特急バスに使われていました。

豊橋鉄道
100周年ラッピング車両(2024年〜)
豊鉄バス

撮影:豊橋駅(2024.7.27)

豊橋鉄道 三菱MP35FM(2011年)

豊橋鉄道が1924(大正13)年の豊橋電気軌道設立から100周年を迎えるのを記念して、2024年3月よりラッピング車両の運転を開始しました。
昭和30年代〜50年代前半に使われたカラーです。後ろの方には100周年のシンボルマークも貼られています。
同社では80周年の際にもこのカラーを復刻しています。

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80s岩手県のバス“その頃”