三菱MS(1982年)
三菱MSは、1976年以来の三菱観光バスの主力型式で、モノコックボディ末期のこの時代には、表紙写真のパノラマデッカをはじめ、様々なバリエーションを用意し、多様化するニーズに対応していました。スケルトンスタイルが主流になりつつある過渡期のカタログです。
新宿副都心(東京都)
カタログ表紙
画像:三菱自動車工業カタログ(1982)
撮影:新宿区(2019.4.6)
表紙写真は、バスカタログでは最も多く使われるロケ地である新宿副都心の超高層ビル街。
三角の住友ビルと黒い三井ビル、裾が広がった安田ビルという個性豊かな初期の超高層ビルを望める有名な場所です。
2019年には、住友ビルの改修工事のため、クレーンが立っていました。富士急行の高速バスが回送で走ってゆきます。
小田急山のホテル(神奈川県)
画像:三菱自動車工業カタログ(1982)
撮影:箱根町(2024.3.16)
パノラマデッカーの見開き写真は、茶色い瓦屋根のリゾートホテル。車寄せの屋根の部分に「HOTEL DE YAMA」という文字が入っており、箱根にある小田急山のホテルであることが分かります。
夏なのでしょう。タンクトップにサンダルの女性がホテルから出てきました。1980年代初頭に流行ったファッションです。
ちょうど同じ場所に、ホテルのマイクロバスが停車していました。残念ながら三菱ではなくトヨタのバスでした。
芦ノ湖スカイライン(神奈川県)
画像:三菱自動車工業カタログ(1982)
撮影:裾野市(2024.3.16)
やはりパノラマデッカーですが、山のホテルにいた人たちと同じモデルさんが乗っています。芦ノ湖の対岸にある芦ノ湖スカイラインに向かったようです。遠くに料金所のゲートが見え、手前にカーブする道路が見えるドンピシャの場所がありました。
飛行場(場所不詳)
画像:三菱自動車工業カタログ(1982)
撮影:羽田空港(2022.1.1)
日本航空のジャンボジェット機から直接乗り換えるのは、斬新な前面2枚ガラスのフルデッカ。ターミナルビルもない田舎の空港にジャンボが来ることはないと思いますし、箱根にいたモデルと同じ面々のようなので、羽田空港でしょうか。
とりあえず、羽田空港第2ターミナルから、JAL機が発着する第1ターミナルを撮影してきました。
