あの夏の日、夢に見たこと。

避暑地で見た夢・・・愛称看板ラブ

1983〜85年頃を中心に、岩手県交通の特急バス「うみねこライン」には側面に大きな看板がついていて、運行区間や愛称をアピールしていました。そして、1985年には国鉄バスの高速・特急バスに愛称をイラスト化したステッカーが貼られました。
これらは、分かりにくいバスの運行区間や愛称を強烈にアピールするとともに、デザイン的にも優れているものでした。
残念ながら、車両の代替とともに短期間で姿を消してしまいましたが、このスピリッツはもっと広がってほしかったと思っています。

大型看板付の岩手県交通

こもれびライン「急行やまぶし」
岩手県交通 いすゞK-ECM430(1981年式)
岩手県交通

(このイラストは、車両は実在、愛称看板は空想です)
岩手県交通の沿岸部への「うみねこライン」の大型看板を、ほかの路線にも拡大したら・・・という幻想です。
盛岡と湯本温泉を結ぶ山伏線は、急行便ではありながら、名前もない地味な存在でした。この時期、9mサイズのロマンス車が専任で使われており、居住性はそれなりでした。
この路線が山伏線という名前であることは、壁貼りの時刻表を見なければわからないのですが、それならばそれを愛称にして「急行やまぶし」にしてみました。そして、沿岸に向かう「うみねこライン」に対し、山間部の路線は「こもれびライン」でいかがでしょう。

こもれびライン「急行龍泉号」
岩手県交通 いすゞCRA580(1978年式)
岩手県交通

(このイラストは、車両は実在、愛称看板は空想です)
1986年に1両だけ転入してきたパノラマデッカーは、早坂高原線に使用されました。
ドームのパノラマウィンドウから木漏れ日を受け、クリスタルブルーの龍泉洞に向かう「急行龍泉号」のイメージを大型看板にしてみました。
もっとも、「龍泉号」を名乗る急行便は1本程度ですし、冬になるとこの車両は雫石スキー場線などにも使用、さらに翌年には「ヨーデル号」から移ってきたハイデッカーに早坂高原線専用車の任務も取り上げられます。
事業者サイドにしてみれば、こんな愛称看板は、取り扱いが面倒になってしまうのも仕方がありません。

こもれびライン「急行イーハトーブ」
岩手県交通 いすゞBU15KP(1972年式)
岩手県交通

(このイラストは、車両は実在、愛称看板は空想です)
1985年に東北新幹線新花巻駅が開業すると、新花巻駅と花巻温泉、台温泉を結ぶ急行バスが運行を開始します。
これも新幹線リレー急行バスとして、「こもれびライン」の仲間に入れてみました。是非バスの愛称に使ってほしかった「イーハトーブ」という言葉をここに投入。
後に夜行高速バス「イーハトーブ号」が実際に登場した時には、心の中でガッツポーズをしたものです。

高速バス「とわだこ号」
岩手県交通 いすゞK-CSA580(1984年式)
岩手県交通

(このイラストは、車両は実在、愛称看板は空想です)
1984年に1両だけ、高速バス仕様の新車が入っています。高速バスの運行がなかった岩手県交通に、このような車両が入ったのは、高速バス「とわだこ号」への参入が予定されていたからだと聞きました。結局、翌1985年の「ヨーデル号」でのデビューとなったこの車両が、実際に「とわだこ号」でデビューしていたら、という空想です。

ボディサイン付の国鉄バス

ハイデッカーの「龍泉号」
国鉄バス いすゞP-LV219Q(1985年式)
国鉄バス

(このイラストは、車両、ボディサインともに実在、組み合わせは空想です)
1985年夏を前に、国鉄バスは、ハイセンスなボディサインを導入しました。
その中で、「龍泉号」のボディサインが最も優れていたと思います。しかし、シーズンの終了とともにすべて剥がされてしまい、翌年に復活することはありませんでした。
そこで、1985年に「ヨーデル号」に投入されながら、次の新車で職を追われた富士重工製ボディのフルデッカーが、翌夏に「龍泉号」に登用されたと空想しました。「龍泉号」はいすゞ+富士重工の組み合わせの車両が主体なので、後継車には最適な車両です。

スケルトンの「白樺号」
国鉄バス 日野P-RU638AA(1985年式)
国鉄バス

(このイラストは、車両、ボディサインともに実在、組み合わせは空想です)
「龍泉号」がいすゞ車の職場なら、「白樺号」は日野車の職場というイメージでした。
モノコックボディにつけられていたボディサインが、日野の最新車両にも展開されたらという空想です。

ハイデッカーの「ヨーデル号」
国鉄バス いすゞP-LV219S(1985年式)
国鉄バス

(このイラストは、車両、ボディサインともに実在、組み合わせは空想です)
「ヨーデル号」のボディサインは、標準床車1両に貼られただけで、その車両がハイデッカーに代替されるとサインも剥がされてしまいました。
こちらの車両は、短期間で登場の「ヨーデル号」3代目車両で、カラーデザインも変わりました。そこで、初代車両に付けられていた「ヨーデル号」のサインを付けてみました。大きなつばめマークがあるため、貼る場所は限られますが、「ヨーデル号」の名前をアピールするには役立ちます。

「とわだこ号」のボディサイン
国鉄バス いすゞK-CSA580(1982年式)
国鉄バス

(このイラストは、車両は実在、ボディサインは空想です)
国鉄バスのボディサインには、なぜか「とわだこ号」バージョンは存在しません。一部便の本拠地が十和田南営業所(信越地方自動車部)だったためなのかもしれません。
そこで、空想上の「とわだこ号」サインを作って、当時の「とわだこ号」専用車に貼り付けてみました。

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80s岩手県のバス“その頃”