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週刊東洋経済 2010年 7/17号



Re:週刊東洋経済 2010年 7/17号




この本ですね。早速帰り道に買ってきました。
ツアーバスと高速路線バスの違いやその問題点、規制緩和がもたらした貸切バスの価格競争や安全対策の問題、生活路線維持のために経営悪化が進む地方バスの現状、注文生産・少量生産のため高コストになる日本のバス製造の問題など、あらゆる角度から分かりやすく解説してあり、一般の方にもバス業界の抱える問題点がきちんと理解できるように書かれています。
バスに関しては趣味誌は増えてきましたが、こういう一般向けのものはほとんどなかったので、有り難い話です。
ただ一点だけ気になる部分があります。「補助金頼み」「補助金体質」と言った記述です。これは決して間違ったことを書いているわけではないのですが、一般の方がよく「バス会社は経営努力をしなくても補助金で経営が成立している」と誤解されるので、分かりやすい説明が必要だと感じています。
バス会社の収支実態のところにも、「バス事業者の7割が赤字であるが、補助金を特別利益に計上することなどで大半の事業者が税引き後当期利益では黒字化している」という趣旨の記述があります。
これはある面、当たり前のことです。通常営利企業は利益を出して当然です。しかし「公共交通の責任」から赤字部門もやむなく運営しています。この赤字部門の比率が高いと、全事業で赤字になります。これに対し、補助金は赤字部門の損失を補填するために支払われます。その結果、「黒字部門」+「補助金により収支均衡の部門」=「全事業で黒字」になります。
あくまでも補助金は損失の補填にしかならないので、補助金により利益が出ることはありえません。このことがなかなか伝わらないんですよね。
こんばんは。
会社帰りに、某鉄道会社の駅売店で偶然見掛けたのですが、週刊東洋経済という経済誌(毎週、月曜日発売)の今週号の特集が、「バス大異変」というタイトル名で、特集が組まれてます。表紙には、全国バス会社の収支実態が公開と興味をそそる内容が公開されているようで、即一冊購入しました。
表紙のイラストには、新常磐交通、関東バス、阪急バスが書かれてます。一冊690円です。
それでは。