あの夏の日、夢に見たこと。

夢幻泡影(むげんほうよう)・・・21世紀の復刻カラー

番外編として時空を飛び越えます。
21世紀になり、復刻カラーがブームの様相を呈し、バス事業者が○○周年記念などで、過去のカラーデザインを復刻するケースが各地で見られるようになりました。
そんな21世紀のある日にみた夢です。

都営バス復刻カラーを岩手中央バス復刻カラーに転用
岩手県交通 いすゞPJ-LV234L1(2004年式)
岩手県交通

東京都交通局では、90周年を記念して、2014年に復刻塗装をデビューさせましたが、その中の1950年代カラーは、岩手中央バスでも1950年代に流用していたカラーです。
それなら、この車両をそのまま中古で購入し、岩手中央バスの復刻カラーとして走らせればいいのに、と思ったという話です。
もっとも、これは塗装ではなくラッピングで、しばらくして通常カラーに戻されてしまったそうです。

いわくつきの岩手中央バス復刻カラー
岩手県交通 三菱PJ-MP37JM(2005年式)
岩手県交通

岩手県交通の復刻カラー第1弾は、盛岡市内線に登場した岩手中央バスカラーでした。
ベース車両は神奈川中央交通からの譲受車で、どうやら地色をそのまま流用して、窓下を青帯に塗り替え、岩手中央バスカラーに仕立てたようです。そのため、雨樋周辺に赤いラインが残っています。
この塗り替え方について、1980年代にも同じ方法で塗り替えた車両がある、と一部の愛好家がざわめきました。社名表示が、あたかもシールを貼ったようになっていることも、意図的な演出ではないかという噂です。

花巻地区は中型バスで復刻カラー
岩手県交通 いすゞKK-LR233J1(2003年式)
岩手県交通

花巻地区では、中型バスを用いて復刻カラーを実施しました。
花巻バスカラーは、赤帯のツーマン時代のカラーなので、小さいバスのほうがよく似合います。
よく見ると、花びらの形をした花巻バスのマークも復刻されています。

岩手県交通 いすゞKK-LR233J1(2002年式)
岩手県交通

もう1両の中型バスは、緑色の花巻電鉄カラーの復刻です。
これも、花巻電鉄時代の社紋がマーキングによって再現されています。

県南バスカラーは一関に登場
岩手県交通 いすゞKL-LV280L1(2005年式)
岩手県交通

岩手県南バスカラーは、一関営業所に登場しました。
やはり、県南バスのマークが復刻されていますが、岩手県交通の文字も、80年代前半まで一部で使用されたロゴが再現されています。

花巻空港連絡バスにレインボーカラー
岩手県交通 日野2TG-RU1ASDA(2019年式)
岩手県交通

盛岡駅〜花巻空港間の特急バスには、かつてTDA(JAS)の航空機に合わせて連絡バスに使用していたレインボーカラーを採用。およそ四半世紀ぶりの復活となりました。

県交通カラーは大船渡営業所に登場
岩手県交通 三菱PJ-MP35JM(2005年式)
岩手県交通

復刻カラーの大本命である青銀の県交通カラーは、沿岸部の大船渡営業所に登場しました。
元々、このカラーは旧県南バスエリアに最初に登場したという歴史があり、復刻カラーもそれを意識したものと想像されます。
素材に三菱エアロスターが選ばれたのは、窓周りの白を強調するためかも知れません。

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80s岩手県のバス“その頃”